あなたが投資をするべき理由。クジラ「GPIF」に見る資産運用とは?

皆さんは、GPIF(ジーピーアイエフ)って聞いたことありますか?
投資の世界では「クジラ」とも言われ、圧倒的な存在感を放つ市場参加者です。

そもそもGPIFとは

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、厚生労働大臣から寄託された年金積立金の管理及び運用を行うとともに、その収益を年金特別会計に納付することにより、厚生年金保険事業及び国民年金事業の安定に資することを目的としている組織です。

今や、高齢者世帯の所得の7割を年金が占めており、年金制度は国民生活を支える基盤として、わが国社会に広く定着しています。

お預かりする年金積立金は、将来の年金給付の貴重な財源となるものですので、私たちは、年金加入者の皆様の利益のために最善の努力を尽くして受託者としての責任を果たすことが事業運営の原点と考えております。

GPIFのHPから抜粋しました。

つまり、日本国民の年金積立金を運用するという、日本における投資の最重要な存在です。
その額も莫大で、運用資産額はなんと135兆円!

そんなGPIF、どうやって資産を運用しているんでしょうか?

資金運用は経済環境などに左右されますので、短期的な収益状況の変動は避けられませんが、私たちは、長期的な観点に立った分散投資を基本とし、適切なリスク管理を行い、年金積立金の安全かつ効率的な管理及び運用に努めてまいりたいと考えております。

そして株式についてはこう捉えています。

株式は、株式会社が資金調達のために出資者(株主)に対して発行する有価証券であり、株式への投資は、株式会社の経済活動の成果を享受するものとも言え、全体としては経済の成長と大きな関わりがあります。このため、運用収益の形で公的年金制度が経済成長等の果実を享受するものと言えます。債券と比較すると、株式の場合、債券のような元本保証はありませんが、長期的には、株式全体の収益率は債券の収益率を上回ることが期待されます。

どうでしょう?

国民の年金積立金という老後絶対に必要なお金ですら資産運用をしています
むしろそうしないとインフレリスクにも対応できないです。

ちなみに運用開始以来の収益率は年間2.79%。
最近でこそポートフォリオの半分以上が国内外の債券であることを考えるとかなり優秀な数字です。

ハーバード大はもっとスゴイ

ちなみに、ハーバード大やイエール大は寄付金で資産を運用しているのですが、かなりアグレッシブな運用をしているので過去20年の平均リターンは10%を超えます。

年金と比べて所詮寄付金だから失ってもいいお金ということでここまでアグレッシブな運用ができるんでしょうね。

日本人は複利の計算が苦手なので補足しますと。
毎年100万円ずつ貯金していって、この年利10%で20年間運用すると5700万円になります(単純貯蓄だと2000万円)

今あなたが30歳でそれを60歳まで30年間続けると、1億6400万円になります。
老後の心配など吹っ飛んでしまいますね。

事実ハーバード大などはこの年利で資産規模が2兆円を超えています。
一介の大学が資産を2兆円持つって凄まじいことですよね。

とにかく、伝えたいのは、GPIFという国民の年金の積立金ですら投資をして「お金に働いてもらっている」という事実です。

そして、運用の仕方によってリターンが変わってきます。もちろん高リターンを目指せばリスクも高くなります。

ただ、長期投資は単純な下がるか上がるかの丁半ゲームでは無いということです。

世界経済は発展し続け、毎年企業は配当金を株主に出していきます。長期でアメリカなどさらに発展を遂げる国に分散投資をすることは「勝つ確率」が高いゲームなのです。

「下がるかもしれないから全くやらず」会社員として給与所得だけ得て一生を暮らすのと、投資をはじめるのでは人生において経済的に大きな格差が生じます。

「お金がたくさんあるから幸せ」とは一概には言えないと思いますが、それで一部の幸せを買えることも事実です。
人生において資産が膨れすぎて使えなくなったら寄付をしてもいいんです。

ニュースにすらならないですが、アメリカ等では普通のサラリーマンが投資をコツコツして資産を増やしすぎ、最後に何億もの資産を寄付することはままあります。

 

ぜひ、投資について興味を持ってみてください。

なんども言いますが、投資は手数料の安いネット証券で自分で選んで買うものです。
対面証券や友人の怪しい投資話などには決して引っかからないように。

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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