気になるアメリカ株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)とはどんな会社?
ベライゾン・コミュニケーションズは総合電気通信会社です。
有線音声・データサービス、無線サービス、インターネットサービス、電話帳発行などを手掛けています。
連邦政府向けに業務用電話回線、データサービス、電気通信機器、公衆電話などのネットワークサービスも提供しています。
以下はWikipediaより引用
ダウ30銘柄の1社であるベライゾンコミュニケーションズ(代表:ローウェル・マカダム(Lowell C. McAdam)以下、ベライゾン)は、世界最大級のグローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドプロバイダー。
売上約12兆円(2013年度売上1206億米ドル)、約18万人の従業員。ベライゾンは、米国1億1千万人以上の加入者を持つ米最大の携帯事業者であるベライゾン・ワイヤレスを傘下に擁し、固定通信事業では、米国内消費者向けにFiOSを含むインターネット・音声・データ通信と、また世界150ヶ国においてフォーチュン1000社の99%を占める企業顧客と政府機関向けにグローバルネットワーク・セキュリティ・クラウドサービスを提供している。
2017年6月にアメリカのYahoo!を45億ドルで正式に買収したと発表しました。
社員数は161,000人です。
すごい社員数です。
大体埼玉県の新座市の人口くらいあります(ピンとこない例えかもしれませんが)
現在の株価とPERは?
現在の株価は43.45ドル前後です。
そして、ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)のPER(株価収益率)は、現在11.56倍です。
15倍以下なので結構割安のラインです。
配当利回りは?
配当利回りは、5.32%です。
5%超えています!!
いいですね。間違いなく高配当銘柄です。
低PERで高配当銘柄、大好きです。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の長期のチャート
うーん、方向感のないチャートですね。
上場来最高値は1999年の62.296ドルです。
一方の上場来最安値は1983年の7.2828ドルです。
直近3年のチャートはこちら
こちらも方向感がない動きですね。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の売上高は?
直近少しへこんでいるものの緩やかな右肩上がりです。
直近の売上は1,200億ドルを超えています。
さすがアメリカでもトップクラスの大企業です。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)のEPS(1株当たりの利益)の推移です
うーん、キレイな右肩上がりではありません。
ただ、比較的堅調な動きですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
FY2014以降、ガクンと下がってしまっています。
よくはないですね。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
直近のROEは67.4%です。
ん?67.4?
ROEの数字とは思えない、すごすぎるROEです。
FY2013から急激にROEが上昇しています。
一般的にROEは「経営が上手い証」といえますが、その計算式は「ROE=(当期純利益/株主資本)」です。
今回は分母である株主資本が非常に小さいためROEが高くなっているのでこの数字だけを見て楽観視はできません。
流動比率は0.87倍です。
こちらは1倍を割っているので少し心配です。
ちなみに売上高はアメリカ国内が100%です。
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の今後をまとめると
低PERで高配当は魅力です。
ただ、各数字の伸びはイマイチで、現在ベライゾンは通信事業で確固たる地位を築いていますが、移り変わりの早い業界なので先行きは不透明です。
ただ今後急成長はせずとも、高配当を受け取り続けることができれば投資のパフォーマンスとしては良好です。
個人的にも大きく下げた時にほしい銘柄の一つです。