ドル円45年の歴史!戦後からのドル円のチャートを超長期でみてわかること
- 2015/7/21
- お金の話
- 今井バフェットの1億円への道

今日は為替。
アメリカ株に投資をするなら為替レートは避けて通れません。
基本的にアメリカ株はドル建てで購入をするのですから。
で、この為替のデータ、なかなか過去全体を俯瞰できるものってなかったので今回つけてみました。
見れてもせいぜい10年前。
そこで今回は1971年からのデータを見ていこうと思います。
1971年とは、まだドル円は360円固定相場制の頃です(正確には±1%の変動幅はあります)。
超長期チャートを見てみましょう(クリックすると拡大)
今日は過去最高に上昇したとき(円安だったとき)と下落した時(円高だったとき)の動きを見ていきます。
まず過去最高に上昇(円安)時の動き
超円安時の戦後の動きはこんな感じ
1949年ー1971年8月 ブレトンウッズ体制→固定相場制で1ドル360円
1971年8月 ニクソン・ショック(アメリカがドルと金の交換性を否定)によりブレトンウッズ体制の崩壊
1971年12月18日 スミソニアン協定でドル円切り下げ→308円に
1973年2月 相場変動制へ以降
ブレトンウッズ体制では「通貨の安定」を目的にIMF(国際通貨基金)や金本位制を取り入れました。
この体制のおかげで西欧諸国はものすごい高度成長を実現。日本でもこの時期に高度経済成長を実現しました(東洋の奇跡)。
しかし、ドルの金交換に応じられないほどアメリカの金の保有量が減ったことにより、金本位制を維持することが困難になったことからニクソン大統領が金とドルの交換停止を発表。
それが引き金となりブレトンウッズ体制は崩壊し、相場変動制へ以降しました。
戦後一番もっとも下落したのは2011年
戦後一番円高になったのが2011年。
3.11の東日本大震災により、保険会社が支払準備として資産を円に変える必要があったため(円需要)、円高が急激にすすんだことが背景とされています(保険会社は巨額の資金を持っていますからね。)。
この時76円台まで値を下げました。
ということで戦後のレンジは76円から360円です。
たまには、ものすごくドル円を鳥瞰してみるのもおもしろいですね。
追記
2016年1月、マーケットは円高に触れ、一時118円付近となっています。
今後、「日本とヨーロッパの金融緩和vsアメリカの利上げ」という構造がますますクローズアップされてきます。