本日分析していくアメリカ株はこちら。
PDLバイオファーマです。
PDLバイオファーマとはどんな会社?
PDLバイオファーマ(PDL BioPharma Inc.)とは、バイオテクノロジーの特許管理会社です。
Queen et alなどのヒト化抗体特許のほか、さまざまなバイオテクノロジーおよび医薬品企業とのライセンス契約、ロイヤルティ資産のポートフォリオを管理しています。
知的財産資産管理を中心に、収益資産の新規取得も手掛けます。
そんなPDLバイオファーマ、社員はたったの10人しかいません。
低PER、そして驚異の配当利回り!!
現在の株価は、2.9ドル。
PERは1.7倍です。
1.7倍ってかなり低いですね。
10倍切っていてもものすごく低いのに、1.7倍って2度見してしまうくらい低いです。
そして配当利回りはなんと6.89%。
ものすごく高配当です。
100万円預けたら1年間で6万8,000円入ってきます。
長期のチャートを見てみる
そんなPDLバイオファーマの長期のチャートを見ていきましょう。
92年からのデータです。
ピークは2000年、最高値で42.8ドルをつけました。
一方の最安値は92年の1.17ドルです。
ここ1年の最近のチャートはこちら
スゴイ下がりっぷり、、、、
2015年の2月には7.35ドルだったのが、60%以上下げています。
ここを買いとみるかどうか。
PDLバイオファーマの売上高は?
これだけ株価下げているからどれだけヒドイのかと思えば、売上高は意外と右肩上がり。
次にEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらも今のところ右肩上がりですね。直近だけ少し凹んでいるくらい。
問題なし。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらマイナスだったんですね。
しかしFY2013からはプラスになっています。
推移もしっかり右肩上がり。
直近のROE(株主資本利益率)は57.5%。
配当性向は35.3%。
流動比率は3.24倍です。
うーん、数字だけみると健全っぽいですね。
PDLバイオファーマの今後をまとめると
とにかく配当利回りが規格外!
高配当が多いアメリカ株の中でも群を抜いています。
ただ、ここまで高配当だとなにか裏があるのでは?と問題点を探ってしまいます。
ちなみに、Bloombergブルームバーグのデータによると1年以内にデフォルトする確率は0.2139%
リスク格付けはIG9です。
そんなに高くもないんですね。
うーん、でも現に株価は大きく下げています。
事業内容もよくわからないし、あくまでこのデータ見ただけですが怖すぎます。
ものすごい美人(新垣結衣さんとか)がある日、突然家にきて「結婚しようよ」っていうくらい胡散臭いです。
魅力的ですがそんなの100%何かあると思って断ると思います。
たぶんここらへんのニュースでしょうね。
The Queen et al. patent portfolio has provided over 80% of PDL’s revenues but will cease in Q1 2016.
PDLの収益の80%以上を提供してきた「The Queen et al」の特許が、2016年の第1四半期に終了。
とにかく、買うならもう少しファンダメンタルズを見てからがいいですね。
間違っても「高配当だぜ!資産全額突っ込むぜ」といったことはしないほうがいいと思います。