アメリカの巨大化学企業、デュポンを投資対象として見てみたら

気になるアメリカ株を分析・予測するコーナー。

10年、20年と長期投資派の観点で企業を様々な角度から分析していきます。
そして、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

今回はデュポン(DD)の株価を分析。そして今後を予想していきます。

デュポンとはどんな会社?

イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.du Pont de Nemours and Company)は国際的総合科学・ライフサイエンス会社です。
事業分野は、農業および産業バイオテクノロジー、化学、バイオロジー、材料学、製造などです。
世界の農業・食品、建築・工事、電子機器・通信などの市場に幅広い製品およびサービスを提供しています。

以下はWikipediaより引用

創業は1802年。資本金は111億3600万USドル。創業者はフランス出身のユグノーでエミグレ(フランス革命後に国外へ逃亡した人々)であるエルテール・イレネー・デュポン(1771年 – 1834年)。メロン財閥、ロックフェラー財閥と並ぶアメリカの三大財閥と称されることもある。

そんなデュポンの株価は?

現在、84ドル前後です。
PERは21.94倍。
少し割高ですね。

配当利回りは1.81%。
アメリカ株としては普通です。

デュポンの長期のチャート

デュポン長期チャート1809

大きな谷を作っています。
1998年の高値70.9502ドルを超え、直近で史上最高値を更新しています。

直近2年間のチャート

デュポン短期チャート1809

堅調な動きです。しっかりと上げてきており力強さを感じます。

最近こんなニュースがありました。

米化学大手2社ダウ・ケミカルとデュポンは8月31日に統合手続きを完了し、1日に新会社「ダウ・デュポン」としてニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ダウ・デュポンの最高経営責任者(CEO)にはエド・ブリーン旧デュポンCEO、執行会長にアンドリュー・リバリス旧ダウ・ケミカルCEOが就任した。

デュポンの売上高は?

デュポン売上高1809

うーん、キレイな右肩上がりではないですね。

次にEPS(1株当たりの利益)の推移です。

デュポンEPS1809

こちらも、なんともいえない推移です。
キレイな成長を描けてはいません。

BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。

デュポンBPS1809

こちらも微妙。
ボコボコしています。

ROE(株主資本利益率)の推移はこちら

デュポンROE1809

こちらは素晴らしいですね。直近のROEは25.65%です。

日本とは次元が違う高ROEです。資本を有効的に使って稼いでいる証拠です。

流動比率は1.92倍です。問題ありません。

ちなみに売上高比率はこちら

デュポン売上高比率1809

世界各国にバランスが取れています。いい感じですね。

デュポンの今後をまとめると

ROEの高さはさすがです。

ただ、EPSとBPSの伸びが今ひとつでした。

優良銘柄であるのは間違いないのですが、今ひとつといったところ。

「いますぐほしい」とは思えませんでした。

大きく下げるようなことがあれば欲しいです。

 

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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