アメリカの巨大化学企業、デュポンを投資対象として見てみたら
- 2017/9/14
- 資産運用
気になるアメリカ株を分析・予測するコーナー。
10年、20年と長期投資派の観点で企業を様々な角度から分析していきます。
そして、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はデュポン(DD)の株価を分析。そして今後を予想していきます。
デュポンとはどんな会社?
イー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.du Pont de Nemours and Company)は国際的総合科学・ライフサイエンス会社です。
事業分野は、農業および産業バイオテクノロジー、化学、バイオロジー、材料学、製造などです。
世界の農業・食品、建築・工事、電子機器・通信などの市場に幅広い製品およびサービスを提供しています。
以下はWikipediaより引用
創業は1802年。資本金は111億3600万USドル。創業者はフランス出身のユグノーでエミグレ(フランス革命後に国外へ逃亡した人々)であるエルテール・イレネー・デュポン(1771年 – 1834年)。メロン財閥、ロックフェラー財閥と並ぶアメリカの三大財閥と称されることもある。
そんなデュポンの株価は?
現在、84ドル前後です。
PERは21.94倍。
少し割高ですね。
配当利回りは1.81%。
アメリカ株としては普通です。
デュポンの長期のチャート
大きな谷を作っています。
1998年の高値70.9502ドルを超え、直近で史上最高値を更新しています。
直近2年間のチャート
堅調な動きです。しっかりと上げてきており力強さを感じます。
最近こんなニュースがありました。
米化学大手2社ダウ・ケミカルとデュポンは8月31日に統合手続きを完了し、1日に新会社「ダウ・デュポン」としてニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場した。ダウ・デュポンの最高経営責任者(CEO)にはエド・ブリーン旧デュポンCEO、執行会長にアンドリュー・リバリス旧ダウ・ケミカルCEOが就任した。
デュポンの売上高は?
うーん、キレイな右肩上がりではないですね。
次にEPS(1株当たりの利益)の推移です。
こちらも、なんともいえない推移です。
キレイな成長を描けてはいません。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
こちらも微妙。
ボコボコしています。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
こちらは素晴らしいですね。直近のROEは25.65%です。
日本とは次元が違う高ROEです。資本を有効的に使って稼いでいる証拠です。
流動比率は1.92倍です。問題ありません。
ちなみに売上高比率はこちら
世界各国にバランスが取れています。いい感じですね。
デュポンの今後をまとめると
ROEの高さはさすがです。
ただ、EPSとBPSの伸びが今ひとつでした。
優良銘柄であるのは間違いないのですが、今ひとつといったところ。
「いますぐほしい」とは思えませんでした。
大きく下げるようなことがあれば欲しいです。