テスラ モデル3の発表で株価も上昇。その人気は本物か?

3/31の夜、アメリカの電気自動車ベンチャーメーカー「テスラ」が新しい電気自動車「モデル3」を発表しました。

この日は、同時に、全世界でモデル3の先行予約も開始されています。
予約をするためには前金として1,000ドル(約11万円)が必要となりますが、4/2までになんと250,000を超えるオーダーがあったそうです。

日本でも、テスラ青山店には、予約希望者が行列を作っていました。

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テスラはこの3日間で、実に2億5千万ドル(約275億円)もの資金を集めたことになります。

本当にすごい人気です。

今回発表されたモデル3

今回発表されたモデル3

どうしてそこまで人気なのか?

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そもそもテスラは2003年に創設された、アメリカ シリコンバレーに拠点を置くベンチャーメーカーです。

既存の車のイメージを変えるようなその製品は世界中から評判を呼んでいます。

特に、2008年に発売されたモデルSは、1,000万円を超える価格にも関わらず
、アメリカのセレブの間で一躍ヒット商品となりました。

モデルS

モデルS

ただ、これまで、テスラが発売してきた車はどれも1,000万円を超えるような高級車ばかりだったため、なかなか一般の人たちの間では、手が出ませんでした。

しかし、今回約400万円という価格でモデル3が発売されることになりました。
初めて低価格の商品を発売したことで、世界中から注文が殺到したのです。

株価も上昇

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このモデル3人気を受けて、発表の翌日テスラの株価は5.2%も上昇し、242ドルとなりました。
そもそもモデル3の発表が予告されてからテスラの株価は上昇を続けていたため、2月の最も低い時から比べると60%も上昇していることになります。

中には、テスラの株価は今後500ドルにまで上昇するだろうと予想する経済アナリストもいます。

投資先としては微妙・・・

車にあまり興味が無いという方も、投資先としてテスラは十分魅力的に映っているのではないでしょうか。

しかし、全てが順調に見えるテスラですが、そこには課題がありそうです。

現在モデル3は、2017年の秋に発売が予定されていますが、過去にテスラが発売してきた車はどれも、発売が遅れています。

そもそも、2015年のテスラの販売台数が50,000台だったにも関わらず、それを2017年秋に、25万台ものモデル3を生産することができるのでしょうか。

もしかしたら、現在予約されている人のほんの1部の人にしかモデル3は届かないかもしれません。

そうなった場合、新しいもの好きの人たちが、それを数ヶ月、もしかしたら1年も待つでしょうか。
それがきっかけで、大きな問題に発展するかもしれません。

このことからも、今の株価の勢いをそのまま受け取らない方が良さそうです。

自動車エンジニア

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大のクルマ好き。車のマニアックな話を伝えます。

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