「年収1000万円が条件」という婚活女性に欠けているもの

今日は年収について。

婚活女性に質問したいことがあります。

突然ですが、1億円あったら何に使いますか?

年収1,000万円が10年分。
10年遊んで暮らしますか? 豪邸を買いますか?

多くの婚活女性は、貯金・住宅を買うという選択肢だと思います。
実際に宝くじで当たった人のお金の使いかたの2トップがこちらですし。

自身のお金なので好きに使えばいいとは思うのですが、この選択肢で問題なのはお金に働いてもらうという発想がないということ。

僕だったら分配金が高い株式に投資します。

特にアメリカ株。
そこで、今日は「分配金」の話をしながら、僕がどうして投資をするのかをお話ししたいと思います。

株の利益には2種類ある

株を買った場合考えられる利益は2つ。
キャピタルゲインとインカムゲインというものがあります。

キャピタルゲインというのは値上がり益のこと。 ソニーの株価を買って1か月後に10%上がったとかそういうことですね。 投資をやったことのない多くの人の株のイメージってこちら。 でも本当に大切なのはインカムゲイン。 インカムゲインとは配当金のことです。

 

株を買うことで利益の分け前をもらえる

株主は会社のオーナー。 その会社の1年(もしくは半年)の利益の分け前をもらうことができます。

このインカムゲインがなにより大事。 でも日本の株式市場だと、株主を中心とする考えがまだ根付いておらず、分配金は少なめです。 株主優待ということで自社の製品や図書カードを送るなどして株主をつないでいるのが日本株式市場の現状です (アメリカには株主優待などというのはなく、すべて分配金で還元します)

 

日本よりアメリカ企業の方が株主重視

アメリカは、日本よりも分配金を多く出す企業がたくさんあります。 3%、4%はあたりまえ。 中には5%というのもちらほらあります。 さらに日経平均とは違い、アメリカの株式のベンチマークとなるS&P500は歴史上過去最高を常に更新しています。

つまり、アメリカ株は分配金だけではなくキャピタルゲインもしっかり狙えるのです。
プリンストン大学のジェレミー・シーゲルもその著書「株式投資の未来~永続する会社が本当の利益をもたらす」にて分配金の重要性を説いています。

この著書で、シーゲル博士は、分配金を再投資することにより雪だるま式に資産が増えるということの過去のデータから立証しています。

 

30代のうちは投資で損してもOK

仮にあなたの貯金が200万円貯金あるとします。

極論すれば、その200万円まるまる損をしてもいいと思っています。 あなたが30代であれば投資ですべてなくしてもそんなに気にする必要もないです。 なぜならまた働けばいいから。

「目先の200万円が減ること」は「現在の勤め先が倒産すること」よりリスクでしょうか? また働けばいいんです。 その気になれば200万円なんてすぐ貯まります。 それよりも「資本主義」に生きる我々が投資をすることなしにお金を労働だけで一生得ようとすることが問題です。 これはかなりの機会損失といえます。

現に僕自身も可処分所得のほとんどをアメリカ株に投資しています。
その様子もブログで更新しているので興味あれば覗いて下さい。

 

年10万円ずつ投資をするとどうなる?

かりにA君が頭金200万円をS&P500のインデックスに投資するとします。 それに加えて毎月奥さんと5万円ずつ、計10万円を貯金していってその後もS&Pを買い足していったとします。
つまり、初期投資200万円に加えて年間120万円ずつ投資をしていくとします。 過去のアメリカ株の平均リターンに合わせて年7%増えていくとします。 するとどうなるでしょうか?

なんと、57歳で資産が1億円を超えます。
その1億円を分配金が年4%の株で運用すると、年間400万円の配当を受け取ることができます。 これだけでの生活できるくらいのお金が毎年入ってくるので老後安泰。
これが経済的自由といわれるものです。 そのまま働きつづければ、将来の年収+400万円が年間の収入になります。
仮に宝くじで1億円当たったら、豪邸を買うでも車を買うでもなく、こういった分配金重視のアメリカ株を僕なら買います。

婚活女性にアドバイス

よく、婚活などで「年収1000万以上の人と結婚したい」と女性が言っていますが、そういった発想自体が間違いです。

年収1000万円でも生活レベルを上げて貯蓄をほとんどできなければ、その人が失業or不意の事故があれば経済的にはアウトです。

例えば年収1000万円で貯金0と、年収400万円で貯金1億円だったらどちらがいいでしょうか?

前者だと、1億円を貯めるために毎年500万円の生活水準で20年間生活する必要があります。

一方の後者は分配金400万円と年収合わせて800万円の生活水準を保ち、20年後には1億円はそのままのこります(むしろ経済成長により増えているかもしれない) 。

年収とは所詮フローです。貯蓄をして投資して、不労所得を得ない限りは経済的にフリーなっているとは言えないです。 年収しか意識しないということは、そのフローの1,000万円を毎年「消費」し続けるしかできないということです。 労働市場でどれだけお金を得ることができるかという物差しでしか男性の価値を測れていないということになります。

こういう質問は確信をついていると思います。
婚活をする際に、相手の資産が条件にならないのはなぜでしょうか?(yahoo知恵袋)
こういう女性はするどいですねw

注目すべきは金融資産です。

婚活女性に薦めるのは、年収1000万円の浪費家よりも、年収400万円でも金融資産3,000万円あるようなマネーコントロールに優れた人です。 貯金とは「収入−支出」です。あたりまえですが、収入が多くても支出が多ければ資産形成はできません。金融資産3,000万円ということは、それだけ貯められるということは今後も増やせるということです。
「年収」というフローでしか経済的な評価ができないのは日本の投資教育の弊害と言えます。

企業分析(男性を企業分析に例えるなど失礼ですが..)、PL(損益計算書)だけではなくBS(貸借対照表)もしっかり見ることが大切です。




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