居酒屋で「お通し」を断ることはできるのか?

先日、三軒茶屋のオシャレなバルに入った。
パスタやらアヒージョやら、心躍るメニュー表の下の方に小さな文字で、「コベルト代として、お一人につき500円いただいております」と書いてあった。
は? 何それ?
すると、最初に頼んだお酒と一緒にそれが運ばれてきた。
「こちらコベルトの、生ハムの◯◯(忘れた)ソースがけです」
なんだ、お通しのことね、なんとなーくそんな気はしたけど。
調べてみると、お通しではなく席料のことだった。
その店では席料にサービスでお通しが付いたんだろう。

それをきっかけに、お通しについて調べることにした。
みんな、今ほどお金に余裕のない若い頃、居酒屋チェーン店で搾取され怒りを覚えた経験があると思う。
私自身、3cm四方の豆腐にイクラを3粒乗っけたものに500円払わされたときはさすがに店長を呼ぼうかと思った。

そもそも「お通し」って何?

店に入って酒を注文すると、他に何も頼んでいなくても小皿や小鉢に入った一品料理が出てきて代金を取られるケースが多い。
これは「お通し」もしくは「突き出し」と呼ばれるもので、最初の注文が入ってから客に出すまでの時間をつなぐためとされるものである。
予め作っておいてすぐに出せるもの、あるいは前日の残り物などを上手く処理して出す。
店側にとって、お通しは「客単価を確実に上げられる上に、質をあまり問われないので利益率が高くありがたい商品」として重宝されている側面もある。
(Wikipedia「居酒屋」より一部省略して抜粋)

やはり店側に有利なシステムに思える。

断ることはできるの?

お通しを出す店は、席に着いた際に店員が客に口頭で説明するか、メニュー表などにその旨が小さな文字で記載されている。
その場合は基本的に断ることができないので、それが嫌なら店を出よう。
説明も記載もないのにお通しが運ばれてきたら、注文していない料理が運ばれてきたのと同じこと。
料理に手を付けてしまうと拒否できなくなってしまうので、運ばれてきたらすぐに拒否しよう。

それでも拒否できる店がある?

中には、説明や記載があっても断れる店がある。
事前に店を調べておくか、店で直接、
「お通しカットできますか?」
とソフトに尋ねよう。
威圧的に言うのはカッコ悪いよ。

最優先は楽しく飲むこと

お通しは、それを支払うと1回飲みに行くだけで10%~20%も料金が上乗せされる消費者に厳しいサービス。
しかし、お通しに出す料理こだわっている店や、数種類から選ばせてくれる店もある。
実際、冒頭の「生ハムの◯◯ソースがけ」は料金に見合っておいしかった。

シェアブログ読者のほとんどは社会人だろうから、学生の頃みたいにお金に余裕がない訳ではないだろう。
最優先は楽しく飲むこと。
お通し代くらいパパッと払って楽しく飲んで、暑い夏を乗り越えようぜ!

なんか、言い出しっぺがごめんなさい。

西山 一(はじめ)

西山 一(はじめ)サラリーマン小説家

投稿者プロフィール

シェアブログに乗り込んできた新進気鋭の小説家。
独特のタッチと切り口でファンを魅了している。

実際に本人に起こった日常の出来事を小説タッチで表現する。
そのシュールさにハマる人が続出中。

2016年、不動産投資デビュー。
今後は、多摩と埼玉の物件を買い進める予定。

30代。生まれも育ちも多摩。多摩を知り尽くした男。
立川を都会だと信じて疑わない。

ブログ「今日もまた終わる。」運営中。

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