READYFOR代表の米良はるかから学ぶ!クラウドファンディングの3つの種類とそのメリットとは?

先日、サントリーホール ブルーローズで行われた、日経BPネット/BizCOLLEGE主催の「つながる未来の創り方」というセミナーに行ってきました。

無料セミナーにもかかわらず、講演者はなかなか豪華です。

READYFOR代表 米良はるか氏
一橋大学名誉教授 石倉洋子氏
ビジネス書作家 戸田覚氏
アクセルスペース代表取締役CEO 中村友哉氏
ジャーナリスト 田原総一朗氏
オイシックス代表取締役社長 高島宏平氏

本日から、何回かに分けて、それぞれの講演の内容をご紹介したいと思います。

ダボス会議に最年少で参加

まず最初は、READYFOR代表の米良はるか氏の講演から。

まだ若く、小柄でとてもキレイな女性なのですが、その言葉の節々には、熱い思い、強い信念を感じました。

米良さんは、日本初のクラウドファンディング READYFORを立ち上げ、2011年には、史上最年少でダボス会議に参加しています。
ただ、そんな誰もが羨むような実績を残している米良さんですが、実は、学生時代は夢もやりたいことも何もなく、つまらない人間だったと言います。

しかし、そんな米良さんが変わったのは、ある人との出会いが、きっかけでした。

パラリンピックスキー日本代表監督 荒井秀樹氏です。

当時大学生だった米良さんは、荒井さんとの出会いにより、パラリンピック日本代表の実情を知ります。
当時のスキー日本代表チームは資金繰りが厳しく、ワックスを買う余裕すらなかったそうなのです。
そこで、米良さんはパラリンピックスキー日本代表のために何かできないかと考えました。

日本で最初の募金サイト

large_4896996561

そして作ったのが、100円募金サイト。

インターネット上で、パラリンピックスキー日本代表への募金を呼びかけたのです。
すると、瞬く間に100万円が集まりました。

この成功体験をきっかけにして、米良さんはインターネットの力で「誰もがやりたいことを実現できる世界を作りたい」という夢を持つようになったと言います。

そしてスタンフォードへ

夢を見つけてからの米良さんの行動は早く、
「この夢を実現させるためには、プログラミングの知識が必要。」
「せっかく学ぶなら、最先端の技術を学びたい。」
ということで、スタンフォードへの留学を決心します。

米良さんがスタンフォードに留学した当時、すでにアメリカには、200以上ものクラウドファンディングが存在したそうです。

そこにヒントを得て帰国後立ち上げたのがREADYFORです。

クラウドファンディングとは?

簡単にクラウドファンディングについてご説明すると、
クラウドファンディングは、不特定多数の人がインターネットを通して、他の人や組織に財源の提供を行うことを言います。
ちなみに、クラウドファンディングcrowd fundingは群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語です。

現在その市場規模は3000億円にも及びます。
まだ欧米が中心ですが、日本もREADYFORを始め、少しずつ一般の人にも認知されてきたのではないでしょうか。

3つのクラウドファンディング

クラウドファンディングは、その型式で大きく3つに分類することができます。

①寄付型
寄付型は、出資する人に特に形としての見返りは無く、募金と同じ型式のもの。
Global Givingなどが有名。

②購入型
購入型は、出資した人にモノで返す型式。
米良さんのREADYFORはこれに当たります。
他にはkickstarterなどが有名。

③投資型
投資型は通常の株式などと同じように、出資者に対してお金で返す型式です。
Grow VCが有名。

日本初のクラウドファインディング

スクリーンショット-2014-07-25-22.46.58
READYFOR

READYFORは2011年3月にそのサービスをスタートさせました。
これまでに掲載されたプロジェクトは1100以上になります。
また、これまでの総支援額は6.5億円。
最大で1300万円にも及ぶ金額が集まったプロジェクトもあったそうです。

空っぽの図書館

large_2549672390

一つ本当にあったプロジェクトの例をご紹介します。

東日本大震災の直後、陸前高田市のとある図書館は多くの所蔵書を津波で流されてしまい、営業が全くできない状態でした。
そこで、READYFORを通して、「空っぽの図書館」として、人々に本の購入代の出資を募りました。

出資者は、贈与する本を自分で選ぶことができます。
さらに、贈与した本には、その出資者の名前が入るのです。

このプロジェクトを掲載すると瞬く間にこの情報が拡散し、目標200万円だったところ、800万円もの資金が集まったそうです。

さらに、このプロジェクトは、自分の名前の入った本を見てみようと、実際に陸前高田市まで足を運ぶ出資者も多く、図書館だけでなく、陸前高田市全体を盛り上げることにも繋がったのだといいます。

ワクワクするような可能性がたくさん転がっている!?

目を輝かせながら楽しそうにこれらの話しをして下さった米良さんを見て、聞いてる私までわくわくしてきました。

まだクラウドファンディングを使ったことが無い人は、是非一度サイトをのぞいてみて下さい。

そこにはワクワクするような可能性がたくさん転がっています。




スクリーンショット 2018-05-05 21.47.24







アーカイブ




ページ上部へ戻る