保険替わりの保証は団信額?そんな説明ならばその業者は勉強不足かも。

こんにちは。ウェルス・コンサルティングの渡辺です。

ご存知の通り投資用不動産の所有は、生命保険の代わりになります。
投資用だけではなく、自宅を購入した場合も同様ですが今回は投資用不動産の話です。
まずは、「なぜ生命保険の代わりになるのか?」について簡単に説明します。

投資用不動産が生命保険の代わりになる理由

多くの方はマンションを購入するときに、ローンを組みます。
ローンを申し込む際には、金融機関から「団体信用生命保険」の加入を求められます。(団信と言います)
一般的に団信は強制加入ですので、マンションを所有している方は、ほぼ加入していることでしょう。この団信が生命保険と同じ効果を持っています。
一家の大黒柱である、ご主人様がマンションを購入した場合でイメージしてみましょう。

マンションをローンで購入しました→借金は3,000万円です→購入後1年でご主人様が事故で死亡→借金は残ってます→奥さんは専業主婦なのでローンの支払いができません→3歳の子供もいるので生活するだけでも大変です→ローンの支払いができず、マンションの差し押さえ→住む家を失いました。
このような事態になっては困ります。だから団信があるのです。

旦那さん死亡→団信が実行されローンが完済される→ローンのない無借金マンションが奥様に相続される→奥様は家賃収入を得て生活が安定する。
と、なる訳ですね。
旦那様に万が一のことがあっても、奥様が安心して生活ができるようになっているのです。
まさに生命保険と同じです。

保険替わりの保証は団信額だと説明されたらその業者はアホ

ところで不動産業者さんは、保険代わりの保証は団信額(ローン残債額)だと説明する方が多いようです。

3,000万円のマンションを購入して、10年が経過してローンが2,000万円まで減った。
その時の保証額は2,000万円という説明です。
確かにその時点で所有者が死亡すれば2,000万円のローンはチャラになります。
しかし、ローンがチャラになったマンションを相続した奥様が、そのマンションを直ちに2,700万円で売却したとするならば、死亡保障額は2,700万円と考えることができます。
直ちに売却ではなく3年間賃貸で貸しており300万円の賃貸収入を得ていたら?
賃貸収入300万+売却収入2,700万円=3,000万円が死亡保障額となります。

ご主人様が亡くなりすぐに大きな現金が必要であれば、直ちに売却すれば良い、当面の資金は問題ないのであれば賃貸に出しても良いでしょう。

マンションは保険代わりになります。掛け捨て型の生命保険と違い、長生きしてローンを完済すれば自分に家賃収入が入ってくるので老後の生活を安定させ、万が一死亡した場合には残された家族の生活を支えます。

生きていても死んでしまっても機能する、優れた生命保険と同じなのです。

藤城&渡辺

藤城&渡辺ウェルス・コンサルティング株式会社

投稿者プロフィール

ウェルス・コンサルティング株式会社について

藤城健作 代表取締役 (写真左)
収益不動産会社、経営コンサルティング会社を経て、2009年に不動産管理・コンサルティング会社ウェルス・コンサルティング株式会社を設立。
収益不動産、特にマンション1部屋投資は過去に投資家を1000人以上コンサルしてきた実績を持つ。相続も詳しい。
「開業医の相続対策」の著者

渡辺太郎(写真右)
行政書士として活動後、遺産協議分割書の作成や公正証書遺言の作成の他、資産管理会社の設立など相続分野を専門に幅広く活躍している。
藤城と同様に開業医の相続対策の著者でもあり、特に医者の節税法人は税理士をプロジェクトメンバーにマネジメントを行うほど長けている。

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