東南アジアで生きる!! マレーシアでのスタートアップの実態と可能性について

初めまして、One Terrace Inc.の石中達也です。

私は、繊維商社、コンサルティングファームで働いた後、いわゆる東南アジアのエネルギーや可能性を一度肌で感じてみようとパートナーと2人アジア各国でスタートアップ、VC、インキュベーション施設、事業家、大学、一般家庭、不動産、会計事務所などを片端から周っております。

その中で私が個人的に感じたことを少し共有させて頂きます。

第1弾はマレーシア。
2016年のラマダン(断食)時期含めた2ヶ月間滞在を経て、マレーシアの今を複数回に渡り、お伝えします。

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※写真は筆者とムスリムの友人(buka puasa session後)

マレーシアのエコシステム

マレーシアで優れた企業、事業家を育てる仕組み(エコシステム)として、マレーシアのインキュベーション施設 Malaysian Global Innovation & Creativity Centre(MaGIC)の存在はかなり大きいです。

2013年10月にマレーシア政府が肝入りで創設したMaGICには、GrabのCEOをはじめ、優れた起業家をメンターとしてアドバイスを行って頂ける仕組みや、Venture Capital(VC)や投資家が資金面やコネクションでのサポート等も行っています。
開会式にはオバマ大統領も参加された程のホットな場所です。

月に何度かAcademyという外部講師の方を招いた申し込みをすればMaGICメンバー以外でも参加できるイベントがあります。

Webマーケティングや法律、プログラミングなど起業した際に必要なスキルを第一線で活躍されている企業の方を呼んで2000円以下で受講できます。 (マレーシア政府が通常なら数万円かかる受講料の一部を負担してくれています。)

講座はもちろん全て英語で、参加者にマレーシア人以外はいませんでしたが、一番驚いたのが年齢層、男女比です。参加者の半分は女性で、50歳を超えた女性でも自分のアイデアを実現させる為に参加されているのです。

20代に混じり、グロスハックのやり方をABテスト、SEOなど含めバンバン行っています。

自分のアイデアがいかに世の中に役立つか、それを叶える為に家族と離れてでもこのMaGICに通ったり、飛行機で来たりと、エネルギーがあります。

ここには、Acceleratorプログラムがありますので、是非この環境で事業を行いたい方は参加してみてください。

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※写真はMaGICの受付

マレーシアのVenture Capital(VC)

マレーシアでいくつかのVenture Capitalに出資やアドバイスを求めるためプレゼンに行きました。

2週間程度で15社に対してアポイントがとれたのは4社。 多くは東南アジア各国に支社を持ち、シンガポールや香港を本社として活動していました。全ての会社は日本企業への出資の経験はなく、また日本企業からの面談依頼はなかったとのこと。

アーリーでは15万円ほどからの出資となることが多いですが、可能性あれば出資金額は日本以上の実績も多くありました。

事業に対してのアドバイスを行うよりも純粋に可能性ある事業に対して資金を投じていかに回収できるかという点を特に重視しているVCや投資家が多いようでした。

“IPOではオーストラリアで行うケースが多い”、“架橋の企業が多い”、“女性の担当者も多い”などもマレーシアならではのVCの特徴かもしれません。

 

次回はマレーシアの起業家、マレーシアにある日系企業、現地採用という生き方を選んだ日本人、マレーシアという国等について掘り下げてお伝えしていきます。

石中 達也

石中 達也One Terrace Inc. CEO

投稿者プロフィール

アジアで事業を興すべく、最高の仲間と奮闘中。

商社、コンサルティングファームとキャリアを進めるも、自身が成し遂げたかった事業を成功させるために勝負の地をアジアに定める。

マレーシアを拠点にシンガポール、ベトナムにも訪問。

Adventure lifeを共に過ごす仲間も募集中。




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