元外資系コンサルタントが自信を持ってオススメする30代ビジネスパーソンが必ず読んでおくべき良本
- 2016/10/11
- ビジネス
私は20代の頃、GE、BCGと渡り歩いてきた訳ですが、今振り返ってみると、その時々で様々な本と出会い、それらの本から知識を得ることで、その時々の困難を乗り越えてきた気がします。
当然その中には、その後何度も読み返したくなるような良書との出会いがありました。
そこで今日は、私が20代の頃に読んだ本の中から、自信を持ってオススメする良本をご紹介したいと思います。
実は私は、大学院を卒業するころまではバリバリの理系だったので、物理と数学以外あまり興味を持たず、読書とほとんどしませんでした。
ところが、大学院の研究をしていた頃、(余談ですが、この頃、中国人とインド人の留学生はめちゃくちゃ頭がいいな・・・と強く感じていたことを覚えています。)CTスキャンを研究していた関係で医療機器で大手のGEという会社が有ることを知ります。
なんとなく興味引かれて会社について調べるうちに読んだのが
ジャックウェルチの「わが経営」。
この本をきっかけにして、一気に本を読むようになりました。
つまり私が本を読み始めたのは、24、5歳の頃からだということになります。
ビジネスのいろはを教えてくれた本
このころ急速にビジネスに興味をもつようになり。
GEではFMPという財務のプログラムにいたこともあってこれらの本を読んでいました。
この本は弁護士の方が書いた本ですが、会社のお値段はどのように決まるのか?ということを分かり易く解説してくれます。
株式投資分析の役にも立ちますが、会社の値段がどのように決まるかはとても参考になります。
ファイナンシャル・マネジメント 改訂3版—企業財務の理論と実践
ファイナンスは非常に難解といわれます。しかし理系の私にとってはよっぽど数学や物理の方が難易度は高いと思います。
この本は、ハーバードのMBAの教養でも使われたことがあると聞いたことが有りますが、基本的なファイナンスの知識を与えてくれます。
分厚い本ですが、自習できないことはないので、一通り知識を得たい人は挑戦してみてください
コンサル時代に読んでいた本
理系の世界を出て、おつむで勝負するというより人との関係も大事ですので、その参考に以下のような本を読みました。
EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方
ビジネスを進める上では、2つのスキルが必要といわれています。
一つは絵を描く力(図面を引く)、二つめが、それを形にする(引いた図面を元に家を建てる)です。
この本は、どうやったら図面を実際に形にできるのか?人を動かす力について論理的に整理できます。
コンサルになるような人は基本人の話を聞くのが苦手です。話してなんぼの世界ですから。
この本は、聞くということ、そして昔の主婦の井戸端会議がどれほど高度なコミュニケーションであったかを教えてくれます。
目からうろこの本で誰にでもお勧めできる本です。
この本は、人が何によって動かされるか?を非常にロジカルに分析した本です。
この本を読んでおくことは、相手が自分に対してどういう影響を与えようとしているかということを知れるという意味でも有益です。
ポーターの戦略の定番の本です。5フォースとかじっくり知りたい人はぜひ一度は目を通してみてください
株式投資の指南書
また社会人になってから株式投資をずっとやっているので、次にあげるような本を読みました。
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
市場は効率的であるという考え方に従った本です。
長期投資、効率的市場を信じる人は一度読んでおくべき本です。
素人の株式投資は、素人のテニスと同じだというのが本著の主張です。
カモにならなければ、時間(長期投資)を味方につければあなたも投資で勝てるという内容です。
賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
バフェットの師匠のベンジャミングレアムの本です。
バフェットは、グレアムの安全域を拡大解釈し、成長性、将来の利益まで評価に加えることで成功しました。
バリュー投資を目指す人は一度は読みたい本です。
バフェットの考え方が分かる本です。
投資はビジネスに通じる部分もあるので、バフェットの考え方を知れるこの本は教養としても面白いです。
投資で一番大切な20の教え―賢い投資家になるための隠れた常識
投資は突き詰めると、心理も非常にモノを言います。
一流のファンドマネージャーの考え方が学べること
そして一流の人が「一番大切」なことがなぜ20個もあるというのか?
投資の面白さを覗き見ることが出来る本です。
読書のススメ
たまに、それって趣味で読む本なんですか?勉強してるんですか?
と聞かれたりしましたが、正直、個人的にはファイナンスの本も
ブラックショールズでも出てこない限り基本的には足し算、引き算、等比級数くらいのもんで苦にはなりませんでした。
兎に角ロジカルで分かり易い、名著と呼ばれる本をたくさん読んでいました
30過ぎた頃(コンサルで芽が出ず首になったころ)から好みが変わっていきます。
最後にちょっとした私なりの読書のアドバイスを。
今ココに勧めた本を自分の本棚を眺めながらぺらぺらとめくって
その分厚さにビビッてます。自分でも本当に読んだの?と思ってしまいました
ファイナンシャルマネジメントは430Pあります…
一応見てみると演習問題をやった紙がはさんであったり、線が引いてあるのでちゃんとは読んでるみたいです。
こういう本はアマゾンで取寄せるのではなく、本屋に足を運んでまず手に取ってみてください。
そして、はじめにやおわりにに目を通して、興味のある図表や章をめくってみる。
それから買うかどうか決めてください。
買ったらまずは1章だけ読むと決める。挫折したらもうあきらめてインテリアだとおもって本棚にさしておく。
それくらいの気持ちで始めてみるといいかもしれません。
ファイナンシャルマネジメントは4400円もするので20代の自腹の給与で買った私はたぶんもったいなくてがんばって読んだと思います。
そういう意味では図書館で借りるのもやめましょう。たぶん自腹を切らない程度の覚悟では読破できません。
私は好きでは有りませんが、これらの本は簡易版も出ていたりするので、どうしても無理な人はまずはそっちからでもいいかもしれません。
なぜ、本を読むのか?本棚はその人のインテリジェンスを表すといわれています。
こういう本が本棚にならんでいる自分に憧れたのだと思います。
本を読んでも給料は増えませんが、知的格闘としては本当に楽しいですよ!
みなさんもがんばって読破してください!!