30代ビジネスマンが絶対に知っておかなければならない「LIFE SHIFT」とは?

今日はこの本のお話。


LIFE SHIFT(ライフ・シフト)

これは絶対に読んだ方がいいと思えるお勧めの一冊です。

この本では、これからのAI・機械化の時代における大事な3つ資産の1つとして「変身資産」をあげています。
寿命が100年近くまで延びる一方で企業の寿命は短くなっている。
そんな中、変化に対応できる資産が求められるというのです。

人の脳は変化を嫌う

そもそも人の脳は変化を嫌います。

この理由には諸説ありますが、おそらく原始時代などでは変化に反応できないと生きていけなかったということにルーツがあるのではないでしょうか。

例えば、はるか昔の時代、ある日突然今まではたくさんの木の実が見つかった場所で急に見つからなくなったら、「何かあるかも!」と危険を察知しないと生き残れなかったわけですから。

また、変化は通常今までの経験を無駄にします。
例えば一生賢明ワープロの使い方を覚えたのにパソコンが出てきて、ワープロの使い方は必要がなくなってしまった…そういう意味でも変化は嫌われそうです。

変化は悪いことか?

今後、AIやロボットによる革命が起きようとしています。
これによって、私たちの様々な仕事が消失するのはもう避けられないと言われています。

この変化に危機感を感じているという人も多いのではないでしょうか。

ただ、この変化は本当に悪いことなのでしょうか?
こういうのを知るには、歴史を振り返るのが有効です。

例えば産業革命の頃、産業革命を人間の肉体の限界の拡張と捕らえると、肉体労働者にとっては驚異です。
飛脚が郵便を運んでいた時代に、今の自動車のような時速100kmで運搬できるような機械はどう考えても驚異です。

それによって、ラッダイト運動が起きるのです。
ラッダイト運動をウィキペディアで調べてみると、

ラッダイト運動は、1811年頃からはじまり、産業革命にともなう機械使用の普及により、失業のおそれを感じた手工業者・労働者が起こした運動。

最初は衝動にまかせた望みのない破壊に終始するが、1818年のランカシャーではより高い賃金のためだけでなく工場法と婦人少年労働の規制のために戦い、1819年のマンチェスターでは普通選挙権と社会政策を求める政治行為となっていく。

とあります。

しかし振り返ってみると、産業革命で確実に人の生活は結果として良くなっています。
例えば、飛行機(機械)のおかげで誰でも世界中旅できるようになってきています。

歴史を知れば変化はチャンスになる?

このように歴史を振り返っておくと、今後起きるであろうAIやロボットによる革命に対して、どういう反応が起きて、最終的にどうなるのか?
どういうチャンスがやってくるのか?ある程度見立てを持つことができるようになるのではないでしょうか。

例えば、自動運転がきっとこの先浸透していくと思いますが、実際に導入されるまでには時間がかかります。
本の中では、規制や人の拒否反応などによって変化はゆっくり起きると主張されています。

これはある意味で、先行してそっち側に行けば、色々と大人の事情でもたもたしている間に、先に変化に適応できチャンスをつかめる可能性があることを示唆しているのです。

私たちが今後とるべき行動

例えば、月曜日~金曜日まで規則正しく勤務するというのはこれからなくなるはずです。
なぜならば、こういう勤務体系は機械(資本)を出来る限り効率よく運用するための仕組みだからです。
ロボットがその作業を担うようになれば、人間は機械に合わせて生活する必要は無いですし
それをしたい人なんていないでしょう。

だとするとGWとか夏休みとかそんなピークも無くなり、混んでる時に我先に旅行する人なんていなくなるかもしれません。

また、覚える必要はないですが、産業革命のころ、ラッダイト運動というのが起き、機械(肉体能力の拡張)に対して大きな抵抗があったということは、頭に入っているのとそうでないのとで大違いです。
AIの時代を見据えた変化を考える時にどの情報にアクセスすればいいかどうかは誰も教えてくれず自分で決めることだからです。

だとすると、これからの世代はどういう勉強をすればいいか?も見えてくるのではないでしょうか?
新しい革命を前にどんな変化が起きるか考えたいという問いを設定する力。

その問いを設定した上で
以前の革命は?
その時何が起きた?
具体的な技術革新とそれに伴う反応の例は?
と質問する力。

例えば、こういう質問ができれば、「以前の大きな革命は産業革命」「この時ラッダイト運動が起きた」「自動車の登場では、赤旗法ができた」などをGoogleが教えてくれます。

但し、自分が適切に質問する力がなければいけません。

本を読みながらそんなことを考えました。

私自身は、ぜひとも変化をチャンスと捉え、自分の中のOSをアップデートしたいなと思います!
大変なバグが見つかって酷い目にあうかもしれませんが…
これからは変化への対応力を求められる時代だと感じました。

It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change. -Darwin

堀場 英雄

堀場 英雄サラリーマン×週末起業(著者・学長)×投資家

投稿者プロフィール

キャリア形成(転職・週末起業)、グローバル人材(英語力、外国人と働く)、最近のニュースで考えたことなどをShare Blogを通じて情報発信していけたらと考えています。

1978年生まれ。名古屋大学卒業、米国の大学院卒業(原子核工学修士)。20代はGE、BCGといった一流外資企業でプロとしての成功を一途に目指す。

しかし!心技体すべてで圧倒的なレベルを求められる超プロの世界にはついていけず、挫折…

30代になり大手メーカーに勤務しながらも、今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。

多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する力には定評がある(理系ながらTOEIC 980点)。

著書には、
「プチスキル」をかけ合わせて「レア人材」になる 一生食える「強み」のつくり方

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