日本に原点なんて無かった!? 30代ビジネスマンは絶対に知っておくべき「日本辺境論」とは!?

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今日は珍しく最近読んだ本を紹介したいと思う。

実は最近は全然本を読んでいなかったのだが、読書の秋ということもあり、会社の先輩に勧められた本を言われるがままに読んでみた。

それがなかなか面白かったので紹介したい。

有名な本なので、すでに読まれた方も多いかもしれないが、そんな方は、「そう言えばこんな内容だったな」と思い出しながら読んで頂ければと思う。


日本辺境論 (新潮新書)

本書で著者は、「日本は辺境であり、日本人固有の思考や行動はその辺境性によって説明できる」と言う。

ちなみに、「辺境」を辞書でひいてみると、「中央から遠く離れた地帯」。

先に本書における著者の主張を要約すると以下。
・日本人にも自尊心はあるが、その反面、ある種の文化的劣等感がつねにつきまとっている。それは、現に保有している文化水準の客観的な評価とは無関係に、なんとなく国民全体の心理を支配している、一種のかげのようなもの。本当の文化は、どこかほかのところでつくられるものであって、自分のところのは、なんとなくおとっているという意識がある。
・日本文化というのはどこかに原点や祖型があるわけではなく、「日本文化とは何か」というエンドレスの問いのかたちでしか存在しない。

アメリカには原点がある

オバマは大統領就任演説でこう言った。
「アメリカ建国者たちは、私たちのために、わずかばかりの身の回りのものをカバンにつめて大洋を渡り、新しい生活を求めてきました。私たちのために、彼らは過酷な労働に耐え、西部を拓き、鞭打ちに耐え、硬い大地を耕してきました。私たちのために、彼らは戦い死んでゆきました。それは私たちがよりよき生活を送ることができるように彼らが願ったからです。」
ここでオバマが言いたかったことは、アメリカ人たちは皆先行世代からの贈り物を受け取り、それを後代に伝える責務を同時に継承しているということ。
アメリカは事あるごとに、立ち返る原点がある。

オバマの演説を日本人ができない理由

このオバマのような演説をできる日本人がいないのは、日本人は、「われわれはこういう国だ」という名乗りから始まった国民ではないから。
日本人は自分たちがどんな国民なんだかよく知らない。日本人にとって、「われわれはこういう国だ」という名乗りは、そこから全てが始まる始点ではなく、むしろ知的努力の到達点なのだ。だから「日本人とは何ものなのか」というタイトルの本が本屋には山のように積んである。

また、日本人は自分自身を中心として文明を発展させてきた民族ではなく、「中国」という一大文明の辺境諸国民族の一つとしてスタートした民族である。
そのことが、「他国との比較でしかものを語ることができない」国民性を生んだ。
日本人はつねに他に規範を求めなければ、己の立つべき位置を決めることができないのだ。自分が何を欲望しているのかを、他者の欲望を模倣することでしか知ることができない。

本書は語りつくされた「日本論」をわかり易く再整理している上に、新たな切り口も加わっており、非常に面白かった。

今まで、なんとなく思っていたことを自分の中でも整理することができた気がする。

また、世界唯一の被爆国である日本が、世界に対して、「核兵器は持つな!」と強く発せられない理由、日本国憲法9条があるのも関わらず、自衛隊を海外に派遣してしまう理由、原発の恐ろしさを最も感じているはずの日本が「原発No!」とはっきりと言えない理由も一緒に分かった気がする。

是非まだ読んでいない人は、この秋に是非読んでみてはいかがでしょうか。

安田ヴァザリア(Gvasalia)

安田ヴァザリア(Gvasalia)

投稿者プロフィール

30代ビジネスマン。帰国子女。
海外の最新情報を中心に紹介する世界を飛び回っている。
「明日の仕事に役立つ」情報を定期的に配信します。

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