ちきりん「成功の方法は、時間を見える化すること」
- 2017/1/13
- ライフスタイル
おはようございます。
細田@ブックブロガーです。
今日も30代ビジネスパーソンにオススメしたい本をご紹介します。
今日の本はこれ。
自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方
有名社会派ブロガーちきりんさんの著書です。
多くの人が、日々仕事や子育てと忙しく生きざるを得ない昨今、ちきりんさんは、そんな日々から抜け出す方法はないのかということを考察し、その答えを本書で説きます。
本書では、バリバリサラリーマン、仕事と育児の両立に奮闘する女性、フリーランス、起業家の4人の生活を例にして、現代の我々が抱えるある課題について指摘します。
社会の変化、人々の生活の変化を的確にとらえ、それがうまくまとられており、とてもわかりやすい本でした。
また、後半は、具体的な解決策もあげられており、多くの人が参考にできるのではないでしょうか。
「生産性」を上げよ
本書でちきりんさんが指摘するのは、「生産性を上げよ」ということ。
なんとなく忙しくて疲弊している私たち現代人が抱えている本質的な問題は、「生産性が低すぎる」こと。
ちきりんさんは、「私がこのタイミングで生産性について本を書こう(書かねば!)と考えた重要な理由を挙げておきたいと思います。それは今、社会が急速に高生産性社会へとシフトし始めているということです。」と言います。
高生産性社会とは?
近年は、Uber(ウーバー)やAirbnbに代表されるように、少ない資源をいかに有効活用するかということが価値を生む世の中になってきています。
当然このような動きは今に始まったことではなく、産業革命も一つの高生産性社会へのシフトでした。
ただ、近年は、IoTや人工知能などによって、この高生産性シフトが加速していると言うのです。
これからの社会における判断基準
今後の社会では、生産性が高いものが残り、生産性が低いものは淘汰されていきます。
そのため、生産性という判断軸でものごとを評価する力が重要になってくるのです。
「今後は、職業選択を含めた自分の人生の選択においても、仕事の進め方についても、そして社会のあり方を考えるときにも、自分の貴重な資源を最大限に有効活用できる生産性の高い方法を見極め、可能な限り高い成果を得る方法を身につけなければ、やりたいことを全てやる人生は手に入らないのです。」とちきりんさんは言っています。
生産性を高める方法とは?
それでは、どうすれば生産性を高めることができるのでしょうか。
本書では、まず、自分の希少資源である「時間」と「お金」を意識することだと言います。
具体的な方法としては、それぞれを見える化すること。
多くの人がお金については見える化していると思いますが、時間を見える化する人は少ないと思います。
しかし、時間は人にとって最も希少な資源です。
例えば、自分の1日の行動を書き出してみて、無駄を探す。
残りの人生がどれだけなのか、生まれてからこれまでどれだけの時間が経ったのかを見えるようにしてみる、など。
また、お金を節約するだけでなく、時間を節約するためにお金を使うという考え方を身につけることも大切です。
「残業して成果を出す」は間違い
また、多くの人に有りがちなのが、成果を出すために残業をすること。
そのようなことをやっていては、一向に仕事の生産性が上がることはありません。
この方法になれてしまうと、成果をあげるために、時間をどんどん投入することになります。
そこで、1日の総労働時間を制限するなどして、必ずこの時間内に仕事を終わらせるんだという気持ちを持って働くことが大切です。
そうすれば、少しづつ生産性を高めていくことができるのです。
完璧を目指さない
よくメディアで取り上げられるような女性は、会社を経営しながら子育てをしているとか、子育てをしながら毎日すごい料理を作ってはSNSで紹介するといった人がいますが、そのような人も全てを完璧にこなしているわけではありません。
自分の得意なことに注力して、そうでないことは、外注するとか得意な人に任せるなどといった考え方が大切です。
まずは、「やめる」ことを考えるのが良いと言っています。
社会は今間違いなく高生産性シフトを起こしています。
そんな中、いつまでも私たちが生産性を意識しない暮らしをしていては、社会に取り残されることになりかねません。
本書で取り上げられていることが全てできなかったとしても、少なくても、「生産性」を意識して生きていかなければと思わされました。
なんだか毎日忙しいという方は、是非本書を読んでみてはいかがでしょうか。
暮らしを楽にするヒントが見つかるかもしれません。