外資系企業で働いた体験談「実力主義のデメリット、年功序列のメリット」

私は、昔は、実力主義に決まっているだろう、年功序列とかクソじゃんって思ってました。。。

GEでまぁまぁうまくいき、BCGに転職し、
そこで完膚なきまでにたたきのめされて色々と思うところがあり、最近は考え方が変わってます。

以下の記事もある意味でその1例と思います。
大統領選で浮き彫り「二つのアメリカ」~日本人地元紙記者が見た分断の姿~

エリートが集まると実力主義を唱え始める

エリートとそうでない人、高所得者とそうでない人と分けてしまうならば、エリートや高所得者とそれ以外はやっぱり1:9みたいなバランスになるのはみんな直感的にわかるのではないでしょうか。

そこでエリートたちの周りにはエリートしかいないので、ほざくわけです。
実力主義、自由競争だと。
でそうすると残り9割の人はやってられるか!となります。
で、そういう人は藁にもすがり、トランプを選んじゃうみたいな。
この流れというかパターンは、世の中の雰囲気を把握する時に、気をつけないといけないと思うんです。

日本は世界の模範になれる

日本の村社会や年功序列って悪いところばかりじゃないと思うんです。
みんながある程度の給料をもらえる→仕事を首になったら困る→会社を首になるようことは出来ない→ある程度モラルが保たれる(みずから損するような行動はとらない)

ところが!
実力主義になる→出来ない人を2人首にして、出来る人に2倍給料払う。会社は人件費1人分浮く、出来る人は給料倍。→首になった人はできないから仕事がいつまでもみつからない→自暴自棄になる→社会も不安定になり治安も悪くなる→お金持ちは盗まれないように警備員でも雇わないと…

昔の村社会ってカギなんてかけてなかったですよね。
村八分になったらこまるから盗みなんてできない。
無駄なコストなかったわけです。

なんというか、実力主義とか資本主義とか全部悪いわけじゃないですが、日本の良かったところを今一度見直してみると、これからの時代日本ってリーダーシップを発揮したり、模範になれるんじゃないかと思うんです。

なぜ、「新幹線お掃除の天使たち」(TESSEIや新幹線劇場として話題になったあれです)が成り立つかというと、基本的にユーザーがめちゃくちゃには汚さないっていう前提があると思うんですよね。
それってシェアエコノミーで大事なことですよね。

まとめ

まとめますと、実力主義や自由競争は、弱者を苦境に追いやり二極化を拡大し、嫉妬などの不安定な社会につながるかもしれない。
昔の古き良き日本(めんどくさくもある)はシェアリングエコノミーみたいな時代には実は先進的な社会形態かもしれない。

堀場 英雄

堀場 英雄サラリーマン×週末起業(著者・学長)×投資家

投稿者プロフィール

キャリア形成(転職・週末起業)、グローバル人材(英語力、外国人と働く)、最近のニュースで考えたことなどをShare Blogを通じて情報発信していけたらと考えています。

1978年生まれ。名古屋大学卒業、米国の大学院卒業(原子核工学修士)。20代はGE、BCGといった一流外資企業でプロとしての成功を一途に目指す。

しかし!心技体すべてで圧倒的なレベルを求められる超プロの世界にはついていけず、挫折…

30代になり大手メーカーに勤務しながらも、今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。

多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する力には定評がある(理系ながらTOEIC 980点)。

著書には、
「プチスキル」をかけ合わせて「レア人材」になる 一生食える「強み」のつくり方

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