なぜ、世界の名門校ハーバード大学の投資実績がものすごいのか?
- 2015/11/21
- 資産運用
世界の名門校、ハーバード大学。
ここにたくさんの寄付金が集まるのですが、それが資産運用されているって知っていました?
その額なんと2兆円!
日本で寄付金が最も集まるのが慶應義塾大学ですが、480億円。
比較になりません。
ハーバードの運用成績がすごかった
で、ハーバード大、すごいのがこの資産運用の結果です。
過去20年間の運用成績は年率平均で+11.9%を達成しています。
これ、すごいことです。
日本の銀行の金利が0.02%という時代。
1年間100万円預けても200円しか増えません。
これが、11.9%なら11万9,000円!
雲泥の差ですね。
これが20年続くとなると、100万円は2,720万円を超えます。
一方の銀行金利だと、20年預けても100万3,807円。
3807円しか増えません。。。。
なぜ、ハーバード大はこれだけの高運用をできたのか
単年度で11.9%は比較的難しいことではありません。
アベノミクス効果で、30%、40%資産を増やしたなんて人はザラにいますから。
難しいのは長期にわたって2桁の運用成績を残していくこと。
ハーバード大は、20年間の平均が11.9%なのでかなりすごいといえます。
その理由の一つは資産の性質にあると思います。
この寄付金(エンダウメント)は、返済する義務のない純粋な自己資金という点が大きいです。
銀行預金や保険などはすべて債務として預かった資金であり、いずれ返済しなければなりません。
債務がないということはずっと運用し続けられるということ。
株価が下がったけど、返済のために損を確定させないと、ということもないです。
リアルな長期投資ができるスキームがあるのです。
この「長期投資」をすることができれば大きな利益をだせるというところがポイント。
これって僕ら個人投資家にも当てはまります。
つまり一度買ったら多少の損や経済不況などで売らず大きく持ち続けるのです。
底で損切りなんてもってのほか。
日本人の投資信託の平均保有期間が2年ともいわれています。
これでは手数料だけ取られて利益を得るなんてほとんど難しいです。
こんな回転売買、投資ではないです。
10年、20年保有し続け、企業に働いてもらうというのが本当の投資だと思っています。
持てる者と持たざる者の差をピケティも指摘
日本でブームになったトマ・ピケティもこの点指摘しています。
各大学の寄付金の運用成績をまとめているのですが、不思議なことに資産が大きいほど運用成績がよくなります。
1億円資産がある人よりも、1,000億円資産がある人の方が運用成績がいい(ここでいう運用成績とは資本収益率、r>gでいうrですね)。
資産があると優秀なファンドマネージャーを雇えるからなどといわれていますが、ファンドマネージャーの腕もさることながら、やはり資産がたくさんあるとリスクがとれるというのが大きいと思います。
こうして、持てる者と持たざる者の差がどんどん開いていくんですね。
サラリーマンの方には労働収入だけに頼り、それを消費し続けると「負け組」になります。
大切なのは多少生活レベルを落としてでもまずは資産を形成すること。
そしてその資産を運用すること。
はじめてなら、アメリカS&P500のインデックスがいいです。
S&Pなら、世界的グローバル企業のGoogle、Apple、エクソンモービルなどいろんな企業に一度に投資できますから。
さあ、投資をはじめましょう。