日本とは違う?2016年アメリカでおすすめ人気の薄型テレビのメーカーランキング
- 2016/2/4
- テクノロジー

アメリカのメディアConsumer Reportsで「お勧めする大型テレビTOP10」が発表されていたので、今アメリカではどんなテレビが人気なのかと思い、見てみました。
その結果が、なかなか衝撃的だったので、ご紹介したいと思います。
ちなみに、Consumer Reportsはアメリカで様々な製品を評価しているメディアです。
その評価は客観的な実験に基づくものであるためアメリカ国民からは非常に信頼されています。
日本でも、以前iPhone6がサムソンのgalaxyに比べて折れやすいという噂が出回った際に、三点曲げ試験の結果からiPhoneの強度に問題は無いと発表したことで、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
では、まずは早速Consumer Reportsお勧めTOP10をご覧下さい。
1位:LG 65EF9500
サイズ:65インチ
価格:$4,997(amazon.com)
2位:Samsung UN65JS9500
サイズ:65インチ
価格:$4,198(amazon.com)
3位:Sony Bravia XBR-65X930C
サイズ:65インチ
価格:$2,798
4位:LG 55EG9100
サイズ:55インチ
価格:$1,998(Beach Camera.com)
5位:LG 65UF9500
サイズ:65インチ
価格:$2,497(amazon.com)
6位:Samsung UN65JS9000
サイズ:65インチ
価格:$3,198(amazon.com)
7位:Samsung UN65JS850D
サイズ:65インチ
価格:$2,500
8位:LG 55EC9300
サイズ:55インチ
価格:不明
9位:Samsung UN55JU7500
サイズ:55インチ
価格:$1,598(amazon.com)
10位:Sony Bravia XBR-65X900B
サイズ:65インチ
価格:$3,795(eBay)
いかがでしたでしょうか?
なんと、10台中8台が韓国メーカーの製品です。
日本メーカーの製品は、SonyのBraviaのみ。
なんとも悲しい結果です。
薄型テレビの世界シェア推移
以下のグラフは、この10年間での薄型テレビ市場の世界シェア推移を表しています。
これを見ると、2005年までは、シャープが世界シェア16%で1位だったにも関わらず、この10年間で、そのシェアは4%にまで落ち込んでいます。
一方で韓国メーカーのSamsungとLGはその世界シェアを確実なものにしてきています。
新興国で力をつけた韓国メーカー
これまで中国など新興国を中心に展開していた韓国メーカーが先進国市場に参入したことにより、薄型テレビの価格は暴落しました。
2000年代前半に巨額の工場投資をしていた日本メーカーはその市場の動向についていくことができず、業績を大きく悪化させる結果となりました。
そのような日本メーカーにとって代わるようにして、韓国メーカーが先進国市場でも台頭してきたのです。
韓国メーカーが「安い」「低品質」は過去のこと
現在では、上でご紹介した製品からもわかるように、韓国メーカーが決して価格の安さで勝負しているわけではありません。
実際にSonyのBraviaよりも価格の高いモデルがSonyよりも高い評価を受けています。
これは韓国メーカーが技術力で勝負しているという何よりもの証拠だと思います。
みなさんはこの事実をどう感じられたでしょうか?
参考1:Consumer Reports
参考2:テレビ市場の現状と展望