2016年7月の参院選に向けて僕らが考えるべき日本の政治のポイント

コンサルタント兼プロボノ 海野です。

前回の国民の政治に対する影響力の話を受け、では、具体的にどういう風に投票する候補を選べばいいのか、私見ですが、整理してみました。

次回の参院選も5~10年を考えると大事な選挙になると思うので、良ければご参考をば。

要旨としては大きく3点です。
・そもそも、日本における短期的に解決すべき課題
・現政権のここまでの評価
・参院選での投票先の考え方

また、考える前提として、
色んな課題を我が国は抱えているわけですが、短期的にすべきことと、中長期的にすべきことは分けて考えないと、見誤りそうだなと思いました。
(多分、何でもそうですが)

あとは、政治家を選ぶ観点は大きく2点かと思っております。
・「政策が環境・状況に合っていること」  (環境によって当然政策というか打ち手は変わり得る)
・「実行力があること」

今回はどちらかというと、政策云々の観点からです。

【日本における短期的な課題】

日本が目下解決すべき課題は「安全保障環境の安定化」と「短期的経済成長の実現と持続」

1. 日本をとりまく安全保障環境の不安定化への対処・長期的安定化への道筋

某大国がアジアにおける野心(領土含む)を隠さなくなっていること(南沙諸島の件含み)
ー日本における沖縄・尖閣・小笠原等、東南アジア:フィリピン、ベトナム等

そのような状況で、国内の国防体制の不安定さを増していること
ー沖縄の基地問題・県知事選の結果・法制度等、自主防衛上の課題

ー日米安保の先行きの不透明化(米国の相対的な弱体化、一時的な日米不和(靖国問題も絡む))

諸外国との防衛関係上の戦略不在?・・・諸外国と連携したバランスの確保
ー米国依存からの脱却・・・上記と同様、米国の相対的弱体化によるもの

2. 短期的な経済成長の実現

前提として長期的経済成長をどう達成するかと、短期的に上向かせられるかどうかは別問題
ー長期的成長には人口等構造要因も絡むが、短期的成長または改善は適切な政策によって実現可
(2年前の政権交代後のGDPの数値を見れば明らか、どうそれを家計レベルに普及させるかはあるが)

長期的経済成長の打ち手を導入する時間を稼ぐためにも、3~5年程度の経済成長実現は必須
ー参考:重要な中期長期的課題

少子化への対応
財政規律の確保・健全化(背景要因のひとつとして社会保障制度)
食・エネルギー調達の持続可能性確保等

【現政権発足後に関する政権に対する評価】

安全保障は評価できるが、経済政策は明らかに失策

・ 1点目の安全保障上の外交では、外的要因もあるが、評価できる

首相の靖国参拝が欧米含め批判され孤立化しそうになったものの、欧州における情勢もあり持ち直し
政権発足後の首相外交及び、集団的自衛権容認により欧米・東南アジア諸国との関係改善
ISに係るロシアと米国の関係改善など、外的要因も安全保障上プラスに働いている

・ 2点目の経済成長に関しては、消費増税により明らかに失速

2014年3月までは、数値上もGDPの改善が見られた
ー 家計部門(個人の消費)においても、前年比で伸長

他方、消費増税後の2014年4月以降は前年比マイナス成長
公約で次回の消費増税は経済環境等諸条件なしの実行になる模様
※消費増税を否定しているわけではなく、すべきタイミングの見極めが重要だとおいうこと
・ 安全保障面では前政権から持ち直したものの、経済面では数値から見て明らかに失策

【今回の参院選における投票先の考え方(私見)】

・ 具体的にどういう観点で評価すればいいかまではまだ考えられていないですが、特に今回は政党で選ぶよりも、人物本位で選ぶ必要性が高いかなと考えています。

・ というのは、選択肢はそれほど多くないにしろ(個人的には)、政党で選ぶとしても、公約としてあげてるマイナス面が強すぎて選べない

・ そうすると、政策面の評価においては、政党によらず自身の考え方と合うような人を見極めて、そういう人を国会に送りだすことが、選挙においてはベターな方針なのかなと思います。

・ あとは実行力ですが、個人で選ぶ限りは、その人の実行力に期待する・頑張れるように応援するということになるかなと。

というわけで、今回の選挙は前回以上に今後5~10年、日本がどうなるのか、かなり重要なポイントになると思いますので、あと半年以上の時間はありますが、ニュースなどにも関心を払っていければと思います。




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