気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は武田薬品工業【4502】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
武田薬品工業とはどんな会社?
武田薬品工業は、国内外で医療用医薬品およびビタミン剤などのヘルスケア製品、ポリウレタンなどの化学製品の開発および製造、販売に従事しています。
米国や欧州、アジアの関連会社および子会社を拠点に研究開発を進め、現地での販売を促進しています。
食品、農薬、環境汚染診断薬などの生活環境製品の製造や販売にも注力しています。
アステラス製薬、第一三共、大塚ホールディングス、エーザイと並び国内5大医薬品メーカーの一つです。
大型薬特許切れによる業績低調からの再生を目指して、08年に米ミレニアム社、11年にスイス・ナイコメッド社、16年に米アリアド社など大型買収をしています。
消化器系、中枢神経系、がんなどに研究開発を絞込み、米国に重点シフトなど研究開発の改革も推進しています。
そして、18年に希少疾患薬で世界首位の欧州製薬大手シャイアー社の巨額買収で基本合意しました。
現在の株価は?
現在の株価は3,766円前後です。
取引単位は100株なので、37万円程度で武田薬品工業の株を所有することが可能です。
37万円、、高いですね。
日本株もアメリカ株のように少額から買えるようになるといいのですが(ちなみにアメリカ株は1株から購入できます)
PER(株価収益率)は132.55倍です。
100倍超えています。かなりの割高ですね。
配当利回りは4.77%。
日本株としてはかなりの高配当の部類です。
この点はすごく魅力的ですね。
武田薬品の過去の長期のチャート
最高値は2006年。
日本の多くの大企業が超えられない1989年のバブル最高値をしっかり超えている点は評価できます。
ただ、その後2006年の高値から現在は半分以上下落してしまっています。
長期投資が報われていません。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
やはりコロナショックの影響が大きいです。
滝のように下げ、一時は3,000円を割れました。
しかしその後は反発。
ただ、再び直近は下を向いています。
武田薬品工業の売上高は?
横ばいです。
ただ、直近はグンと伸びています。
武田薬品工業のEPS(1株当たりの利益)の推移です。
うーん、よくないですね。
FY2018をピークに下げています。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
うーん、なんともいえません。
長期投資の理想とするキレイな右肩上がりではありません。
ROE(株主資本利益率)の推移
直近のROE(株主資本利益率)は0.94%です。
かなり低いですね。
この点は、典型的な日本の大企業です。
投資をする上ではマイナスポイントです。
最後に、流動比率は1.13倍。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
武田薬品工業の今後をまとめると。
配当利回りは良いのですが、他の数字はあまりいいとはいえませんでした。
これでは株価がいくら下がっても買いたいとは思えません。
さらに個人的に製薬と航空業界には極力手を出したくないとの自分のルールもあり、より投資には消極的にならざるを得ません。
個人的には無理して買う銘柄でもないとの結論です。
「今後の日本の製薬会社はどうなっていくのか?」という問題について、以前経営コンサルタントの小宮一慶氏は以下のように語っています。
これまでは安定的に業績を伸ばしてきた製薬会社ですが、今後は激変する可能性もあるということです。そこで、どのような戦略をとっていくのか。武田薬品のように海外に活路を見出すという手もあります。
そして、日本の薬品は品質も信頼性も高いですから、新興国市場を開拓していける可能性は十分あるでしょう。ただし日本国内では、医療費は増えていく一方で、医薬品の単価は下げざるを得なくなってきます。後発品への依存も高めざるを得ません。こうした状況を踏まえ、各社がどのように動いていくのかという点に、私は注目しています。
医薬品、当たればデカイのですがその背後にはどうしてもハイリスクという面も見え隠れする銘柄だと思います。
【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を1,200万円分買いました。
今回のコロナショック、ご存知のように多くの銘柄が下げています。
2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。
バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」
現在でも50万PVをこえるこのシェアブログですが、その間に多くの日本株やアメリカ株の投資ブログが生まれました。
そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。
そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。
これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って一気に投資しました。
今回のコロナショックで資産の80%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットはいったい何に一気に勝負をかけたのか?
理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)
もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。
(追記:すでにお買い上げ頂いた方ありがとうございました。)
最大のチャンス!コロナショックで私が1,200万円全力投資した銘柄
上記の有料記事を買わずとも、シェアブログでは現在のコロナショックを千載一遇のチャンスととらえ、多くの日本株分析をしていくつもりです。
アフィリエイト狙いのビットコイン取引所や貸付ファンド、太陽光ファンドなどは一切勧めないつもりです。
(一般的に多くのブロガーはこういった報酬の高い商品を勧めて、実際に読者がクリックして購入することで一人あたり1万円〜5万円の利益を得られます。その利益のために自らの信念を曲げて本当はおすすめしない商品を勧めているケースも多々見られます)
このブログでは、あくまで「適切に評価されていない超優良企業をなるべく格安で買う」ことを主眼に記事を書いております。
莫大な富を築いたネイサン・ロスチャイルドは言いました
「街のあちこちで、通りが血に染まっている時こそ、空前未曾有の大チャンスなのだ」
今回の暴落で大切なのは飲み込まれず、冷静に状況を分析して行動することです。
ぜひこの状況を一緒に乗り越えましょう。