
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はヤマシナ【5955】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
ヤマシナとはどんな会社?
ヤマシナは、自動車や家庭用電化製品メーカー向けの十字穴ネジを製造しています。
またネジ関連商品や健康器具なども生産しています。
以下、Wikipediaより引用
十字穴付きネジを初めて国産化したメーカーであり、日本のネジメーカーの老舗として業界では知られる。
また、政府要請により戦後いち早くタッピンネジの国産化にも着手したとされる。
昭和30年代には、工業標準化と品質管理の実施優良工場として、大阪通商産業局長賞や工業技術院長賞を受賞し、技術優位の会社としてその事業基盤を固め現在に至る。近年では、自動車や弱電市場に対し、高い性能を有するボルトやねじを製造販売している。
特に海外の有力メーカーとライセンス契約を結び同社で製造している樹脂用タッピンネジ「デルタPT(R)」やCORFLEX(R)と呼ばれる高周波焼入れを施した金属用タッピンボルト「タップタイト2000(R)]には高い定評がある。研究開発活動も盛んで、高強度アルミボルトやCFRP用インサートナット、薄鋼板用タッピンネジなど、ものづくりの軽量化と総コストの低減につながる製品開発を進めている。また、中国やタイなどの海外展開を視野にM&Aにも積極的である。
あの、十字穴付きネジを国産化したすごい会社だったのですね。
知名度こそありませんが、こういうTBSのドラマ(下町ロケット的な)に出てきそうな渋い会社、個人的に大好きです。
現在東証二部銘柄です。
そんなヤマシナ、現在の社員数は158人です。
現在の株価は?
現在の株価は158円前後です(2018年2月)。
取引単位は100株なので、15,800円程度でヤマシナの株を所有することが可能です。
2万円以下で買えるなんて日本株の中ではものすごく安いです!
ここ最近、安く買える銘柄ばかり紹介している気がします。
ヤマシナのPER(株価収益率)は、現在55.75倍。
かなりの高PERです。超割高ですね。
高PERは、それだけ期待されているということです。
配当利回りは、0.63%です。
ほとんどありませんね。
過去の長期チャート
すごい壮絶なチャートですね。
2000年にかけて大きく上昇し、そこからはジェットコースターのように急降下しています。
直近3年のチャートはこちら
こちらは一転。動きがほとんどなかったのですが、今年に入って大きく上昇しています。
2018年に入ってかなり注目されているのがわかります。
上昇の理由として挙げられているニュースがこんな感じ
仕掛け的な買いが入り一気に物色人気が高まった。
自動車向けを中心にネジを生産、好調な需要を捉えている。また、工場のIoT化を検討するなど時流に合わせた設備投資にも前向きな姿勢をみせている。
2018年01月10日 Kabutan
「これ」といった理由はないんですね。
ヤマシナの売上高は?
比較的いい感じです。
キレイではないですが右肩上がりです。
とはいえまだまだ売上は100億円に満たない額ですが。
ヤマシナのEPS(1株当たりの利益)の推移です。
こちらもいい感じです。
キレイな右肩上がりです。
長期投資をしたい理想的な上げ方です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
FY2012にはマイナスでしたが、その後は良好。
しっかりと堅調に右肩上がりです。
いいですね。
ROE(株主資本利益率)の推移
直近のROE(株主資本利益率)は4.58%です。
合格ラインの10%には届きません。
うーん、ザ・日本企業という感じですね。
今後に期待ですね。
ヤマシナの今後をまとめると
PERは高く、ROEは低かったのがマイナスポイント。
ただ、売上、EPS、BPSの伸びはいずれも良好でした。
また、質実剛健な感じがする事業内容も好感が持てます。
いい銘柄だと思います。
個人的にも少し気になります。
ただ、2018年に入って上昇しすぎので買うなら反落したところを拾っていきたいですね。
投資に焦りは禁物です。
では、次行きましょう。