アマゾン向け宅配も!丸和運輸機関(9090)の今後の株価を分析してみた
- 2021/7/19
- 今井バフェット
気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
では、本日も早速分析していきましょう。
こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。
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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
-長期チャート
-短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率) →とくに大事
8. まとめ
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では、まず丸和運輸機関について説明していきます。
1 丸和運輸機関について
(1)「桃太郎便」ブランドで輸送・配送事業
丸和運輸機関は、「桃太郎便」ブランドで輸送・配送事業を担う会社です。
1973年設立。
(2)3PL(サードパーティー・ロジスティクス)
3PL(サードパーティー・ロジスティクス)が主力です。
3PLとは、荷主企業自らがロジスティクスをおこなうこと(ファーストパーティ)ではなく、
運送会社や倉庫会社等にロジスティクスを部分的に委託すること(セカンドパーティ)でもない、
第3者(サードパーティ)が荷主企業に代わって、最も効率的な物流戦略や物流システムの構築などを提案し、荷主企業のロジスティクス全体を包括的に請け負う業態を言います。
主要顧客はアマゾン、マツモトキヨシ、イトーヨーカ堂、良品計画などです。
小売業に特化した3PL会社で地方食品スーパーを重点開拓し、低温物流拠点投資を積極化しています。
生協向け個配、ネットスーパー向け宅配も手掛けており、2019年に兵庫県加古川市に低温食品物流センターが稼働しました。
17年にアマゾン向けの宅配を受託、関東軸に事業展開して事業を拡大しています。
さらに、20年に埼玉県松伏町にグループ最大となる食品物流センターの建設用地を取得済みです。
(3)時価総額1,990億円
最後に、時価総額は1990億円です。
ランクはCランクです。
2. 株価、利回り、PERなど
では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。
・株価 1,545円
株価は1,545円です。
100株単位で売買できるので、154,500円から投資をすることが可能です。
いいですね。日本株の中では比較的少額から取引が可能な銘柄です。
・PER(株価収益率)33.73倍
次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは33.73倍です。
どちらかといえば割高ですね。
・配当利回り 1.22%
そして、配当利回り。
こちらは1.22%です。
普通ですね。少しだけ配当があります。
・流動比率 2.12倍
最後に流動比率。流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。
流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア
なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。
この会社の流動比率は2.12倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。
3. チャートについて
次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。
まずは長期チャートです。
長期で見ると上昇トレンドです。
ただ、2020年11月をピークにその後は大きく下げています。
中期MAも割るほどの大きな下げです。
過去に2回ほどこういった場面はありますが、後から見れば絶好の買い場ではあったので、もしこのあとの解説を見て長期的に
成長すると考えるのであれば今回も買い場となる可能性はあります。
次に、短期チャートを見ていきましょう。
過去1年間のチャートです。
こちらも同じく2020年11月をピークに下げています。
とくに5月10日から大きく窓を空けて下げています。
これは決算発表によるものでした。決算の内容はわるくはなかったのですが、材料出尽くしと見られて大きく売られてしまっています。
こういった下げのときはチャンスのことが多く、個人的にも気になります。
4. 売上高について
では、売上高見ていきましょう!
ちなみに、丸和運輸機関の決算月は3月となっています。
売上高、いいですね。
しっかりと右肩上がりで伸びています。
直近では1,000億円を超えてきました。
5. EPS(1株あたりの利益)について
次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう!
こちらもいいですね。
もたつく年度もありますが、長期で見ると右肩上がりです。
1株あたりの利益をしっかりと伸ばせています。
6. BPS(1株あたりの純資産)について
次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。
では、見ていきましょう。
こちらもいいですね。
直近こそもたついているものの、それまではしっかりと右肩上がりです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、10.59%です。
つまり、年間10.59%ずつこの会社は成長し続けているということです。
7. ROE(自己資本利益率)について
では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。
見ていきましょう。
すばらしい!
合格ラインをしっかり超えています。
直近では20%を超えています。
ROEはかなり高いラインです。
ちなみに自己資本比率は35.1%です。
こちらは少し低めですね。
8. まとめ
・実力は十分の優良企業
では、丸和運輸機関を総合的にまとめましょう!
各数字の伸びが良かったです。
いずれも右肩上がりで成長しており、ROEも高い水準をキープしてます。
良い経営を長期で続けているということがわかります。
・株価落ちてる今は狙い目!?
さらに現在株価が大きく下げています。
PERは30倍前後でまだ少し高めですが、十分狙える位置です。
個人的にも気になる銘柄です。
気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行って下さい。