あなたは大丈夫?ビジネスマンなら知っておくべき飲み会のマナー
- 2016/4/18
- ビジネス
4月になりましたね。
進学や就職、新しい環境で新生活を始めた人もいるでしょう。
職場でも異動や新入社員など新しい仲間を迎えた方も多いと思います。
歓迎会や懇親会、新しい環境で仲間同士打ち解けあうにはお酒が一番です。
お酒は緊張をほぐして人との距離を縮める反面、酔った時に本性がかいま見えるという一面もあるため、お酒の席での振る舞いで印象が大きく変わってしまうことも多々あります。
そして大人は結構そういうとこを見ていたりします!
お酒の席での粗相がないように、逆にお酒の席で「おっ、コイツなかなかやるな!」と思わせるポイントを現役営業マンの私ふじTが教えます。
◆初級編◆
その1:上座(かみざ)と下座(しもざ)
お酒の席では座る場所に決まりがあります。
上座と下座。上司や目上の人が上座へ、部下や年下の人は下座へ座ります。
基本的には入り口から一番遠い席が上座、入り口に一番近い席が下座になります。
ただし、庭の景色などが見える窓がある場合、入り口に近くても窓が見える席を上座とすることがあります。
床の間の配置など例外のシチュエーションは結構あるので困ったときはお店の人に聞きましょう。
その2:乾杯の仕方
上司や目上の人と乾杯をする時はグラスを相手より一段下げてグラスを合わせます。
ワインやシャンパンの時はグラスを合わせるのはマナー違反。軽く上に持ち上げる程度にしましょう。
男なら勢い良く”ガチコン”と行きたいところですがそこはグッと我慢です。
お互い警戒しあって下に下にどんどん下がっていくのはサラリーマンあるあるです。
その3:翌日の御礼
翌日または翌週の朝一番、一緒にお酒をいただいた人(特に上司には必ず)御礼を言いましょう。
お代を出してもらおうがもらうまいが関係なく「昨日はありがとうございました。またよろしくお願いします。」と言います。
本人がいない場合はとりあえずメールで御礼を伝え、後ほど改めて御礼を言いに行くのがベストです。
もう二度と行きたくなくても「またよろしくお願いします」と言いましょう。
これは御礼とセットです。あーだこーだ考えずとにかく言ってください。これが大人のマナ−です。
◆中級編◆
その1:お酒の注ぎ方・受け方
①ビール
注ぎ方:
ラベルが相手に見えるように上にしてラベルの下あたりを持ち、もう一方の手で瓶の下を支えます。
ビール瓶がコップに触れない程度の距離から最初は勢い良く泡を立たせ、次第にゆっくりと注ぎましょう。
タイミングを損なって溢れさせてしまうのが粗相です。潔く詫びましょう。
受け方:
一方の手でグラスの胴の部分を持ち、もう一方の手で支えます。
最初は少し傾け次第に直していくと相手が注ぎやすいです。
自分のグラスにお酒が残っている場合は飲み干してからいただくのがマナーです。
しかし今のご時世、アルコールハラスメントの問題が厳しいので飲まなくても何ら問題ありません。
でも飲んだ方が上司に気に入られます。
②日本酒
注ぎ方:
お銚子の胴の部分を片手で持ちます。女性の場合はもう一方の手を銚子を持った手を支える程度に持つと美しいです。
始めは細く、中盤は太く、最後にまた細く、おちょこの8分目くらいまで注ぎましょう。
熱燗の場合は熱いので注意が必要です。注ぐ前にソフトタッチをして温度を確かめましょう。
受け方:
両手で持って受けるのがマナーです。その時持っている手の薬指でおちょこの下を支えるように持つと乙です。
飲む時も注ぐ時と同じく「少量、多め、少量」と飲むと美しいでしょう。
小さいからといって一口で飲んでしまうと「おっ、いける口だねぇ」なんて2杯目を注がれてしまうので注意が必要です。
③ワイン
注ぎ方:
ビールと同様にラベルが見えるように、瓶の底の方を持ちます。もう一方の手は瓶の下側を支えましょう。
泡立たないようにゆっくりとグラスの1/3くらいまで注ぐのがベストです!
受け方:
ビールや焼酎と違ってグラスを持つのはマナー違反です。
グラスの足の部分や、枝の部分を軽く押さえお酒を受けます。
グラスを回したり、香りを楽しんだり、「ズズズッ!」と音を立てて飲んでみたりやりたくなりますが、そんなものはやる必要ありません。逆に「なんだこいつ?」みたいな目で見られて翌日から「ソムリエ」というあだ名で呼ばれることになってしまいます。
◆上級編◆
こちらは知らなくても基本的には問題はないと思います。
むしろこの辺を知っていると「アイツは分かっている」と上司のえびす顔が見れることでしょう。
たまにうるさい上司などはこういう細かい事を注意してきたりすることもあります。
覚えておいて損はないでしょう。
その1:焼酎お湯割りの作り方
お湯割りの場合、先にグラスにお湯を入れます。
先にお湯を入れ、後から焼酎を入れることでグラスの中で対流がおき、お湯と焼酎が程よく混ざります。
これは熱いものが上へ行き、冷たいものは下に沈むという理にかなった手法です。
水割りの場合は当てはまりませんのでマドラーで2〜3回かき混ぜましょう。
その2:お酒の順序
お酒にも飲む順序というものがあります。
始めはシャンパンやビールなど軽いお酒から次第にワインや焼酎など度数の強いお酒へと変えていきます。
ワインでも最初のオードブルなどには白ワインから、そしてメインの料理に赤ワインへと変えていくのが大人の嗜みです。
これはいにしえの武将、石田三成も取り入れていた手法です。
当時寺に仕えていた三成の元に時の豊臣秀吉が休憩に立ちよります。
ひどく喉が乾いていた秀吉がお茶を所望すると三成は
一杯目にはぬるめのお茶を茶碗なみなみと
二杯目にはやや熱めのお茶を茶碗八分程度
三杯目は熱々のお茶を茶碗に少しだけ注ぎ秀吉に提供しました。
三成の対応に惚れ込んだ秀吉は寺に仕えていた小性の三成を家来として登用しました。
これさえ覚えておけばあなたも現代の石田三成になるチャンスがあります。
最後に一番大切なこと!
お酒は飲んでも飲まれない
初めての職場・同僚とのお酒の席は緊張するものです。
緊張&断れない雰囲気のためついつい無理をしてしまいがち。
緊張が続いている間は大丈夫ですが、気を抜いた瞬間一気に酔いが回ってしまいます。
潰れて他人に迷惑をかけるのが一番のマナー違反。お酒は適度にほどほどに。
では楽しいお酒で楽しい新生活を送ってください!