コロナ後はどうなる?東芝【6502】の今後の株価の見通しを予想

気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

では、本日も早速分析していきましょう。

こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。

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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
  -長期チャート
 -短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率)  →とくに大事
8. まとめ
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では、まず東芝について説明していきます。

1 東芝とは?

(1)総合電機大手

1875年創業の総合電機大手の会社です。
知らない方いないくらいの有名企業ではないでしょうか。
2006年に米ウェスチングハウス(WH)社を買収し原子力発電の世界的大手になりました。

(2)不正会計&米国原発事業の巨額損失で経営危機

しかし、15年に不正会計発覚。


17年に米原発建設の費用超過でそのWHが経営破綻するなど17年3月期に巨額債務超過転落しました。

その後大規模な人員削減、医療機器や白モノ家電、稼ぎ頭のフラッシュメモリ、パソコン、テレビなど多数の事業を売却(メモリは持分法適用)、第三者割当増資などで債務超過を脱却し現在に至ります。

(3)時価総額20,533億円

そして、時価総額は20533億円です。

時価総額ランクだと、AAランクです。日本の上場企業でも上位ランクです。

2. 株価、利回り、PERなど

では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。

・株価 4,510円

株価は4,510円です。
100株単位で売買できるので、451,000円から投資をすることが可能です。
結構資金が必要ですね。

・PER(株価収益率)29.32倍

次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは29.32倍です。
どちらかといえば割高ですね。

・配当利回り 1.10%

そして、配当利回り。
こちらは1.10%です。
普通ですね。少しだけ配当があります。

東芝は最近では、株主への配慮を前面に掲げた経営方針を発表しました。
配当しっかり出すとした上で、1500億円規模の株主還元も近く実施する予定です。

・流動比率 1.70倍

最後に流動比率。
流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。

流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア

なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。

この会社の流動比率は1.70倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。

3. チャートについて

次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。

まずは長期チャートです。


上場は1949年の5月です。

何度か大きな山を経験しています。

ただ、全体的に軟調です。
長期投資が報われていないパターンですね。

ちなみに、上場来最高値は1989年のバブル期という典型的な日本株です。
現在最高値の約3分の1以下まで落ち込んでいます。

次に、短期チャートを見ていきましょう。

過去1年間のチャートです。

こちらはキレイな上昇トレンドを描いています。
とくに去年の12月から中期線と長期戦がゴールデンクロスして以降、しっかりとした上昇トレンドを描けています。
いいですね。
思わず乗りたくなるような上昇トレンドですね。

4. 売上高について

では、売上高見ていきましょう!

ちなみに、東芝の決算月は3月となっています。

うーん、右肩下がりですねー。
良くないです。

5. EPS(1株あたりの利益)について

次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。

そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう!

うーん、方向感がないですね。
少なくとも、理想とする右肩上がりではまったくありません。

6. BPS(1株あたりの純資産)について

次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。

では、見ていきましょう。

こちらも、なんとも言えませんね。
キレイな右肩上がりではありません。

7. ROE(自己資本利益率)について

では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。

一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。

見ていきましょう。

こちらも、適正に実力を測りづらい状態が続いています。
異様にROEが高くなりすぎていたり、マイナスになっていたりしています。
これでは長期で安心して投資ができません。

ちなみに自己資本比率は29.0%です。
低いですね。

8. まとめ

・かつては世界を代表する企業
・過去の数字はまったく良くない

では、東芝を総合的にまとめましょう!

日本を代表する大企業なので頑張って欲しいですが、数字はいずれも厳しいですね。
直近だけ大きく落ち込むというのではなく、落ち込みが数年間長期化しているので「手を出してはいけない銘柄」です。

「ものづくり」で高度経済成長を牽引してきたこれら日本企業ですが、
近年はグーグルやサムスンなど巨大IT企業の出現によって急速に存在感が低下しています。

たとえば、
東芝の時価総額は2兆円
サムスンは時価総額40兆円超えています。

その差20倍近くです。

日本の企業がんばってほしいですが、一方でこの状況を見ると、
アメリカ株ブームやその他海外のファンド人気も頷けます。

個人的には投資はしないです。

ただ、直近回復の兆しも見えるので短期中期的には勝負したいという人もいるかと思います。
気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行って下さい。

 

 

【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を1,200万円分買いました。

今回のコロナショックで多くの銘柄が下げました。

2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。

そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。

そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
※2020年6月に入ってからも追加でどんどん買い増しています。


多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。

これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。

バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」

今回のコロナショックで資産の80%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?

理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)

もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。

(追記:すでにお買い上げ頂いた方ありがとうございました。)

最大のチャンス!コロナショックで私が1,200万円全力投資した銘柄

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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