気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は東宝(9602)の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
東宝(9602)とはどんな会社?
東宝は映画の製作および配給を行っています。
同社はキャラクターグッズの販売や洋画の配給、演劇場運営、また都市部を中心に直営映画館の運営も行っています。
以下はWikipediaより引用
1932年8月に阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)の小林一三によって、演劇、映画の興行を主たる目的として株式会社東京宝塚劇場を設立。1934年に東京宝塚劇場を開場の後、有楽座、日本劇場、帝国劇場を所有し、日比谷一帯を傘下に納め、浅草を手中に収める松竹とともに、東京の興行界を二分するに至る。
1990年代に入ると、自社での邦画製作は「ゴジラ シリーズ」を除き行われなくなり、主にテレビ局や外部プロダクションが製作した映画を配給し、成功をおさめた。
2000年以降は、ワーナー・マイカル・シネマズが優位に立っていたシネコン市場に本格的に参入し、2003年のヴァージン・シネマズ・ジャパン株式会社(現・TOHOシネマズ株式会社)の買収で、グループ企業のスクリーン数ではNo.1を誇る。その後も日本映画界や興行界に不動の地歩を占めつづけ、現在に至っている。製作会社(テレビ局が多い)も大予算をかけた自信作は興行に強い東宝へ配給委託したがり、それがまた数字を積み上げるという好循環が重なった結果、ここ数年は一人勝ち状態が定着した。
1980年代前半までライバルとして競り合ってきた東映や松竹は今では二社の興行収入を合わせても東宝の数分の一である。
東宝って「東京宝塚劇場」だったんですね。
はじめてしりました。
そんな東宝(9602)、現在の社員数は3,179人です。
現在の株価とPERは?
現在の株価は4,040円前後です。
取引単位は100株なので、40万円前後で東宝(9602)の株を所有することが可能です。
一つの銘柄を買うのに40万円以上かかります。
投資初心者にはかなり高く感じてしまいますね。
そして、東宝(9602)のPER(株価収益率)は、現在20.25倍です。
20倍以上なので少し割高ですね。
配当利回りと株主優待は?
配当利回りは、0.87%です。
ほとんどありませんね。
そして、東宝(9602)の株主優待は100株で映画割引券(800円で見られる)が年4枚もらえます。
保有株数に応じて映画招待券などももらえます。
詳細は東宝のIR情報をご覧下さい。
うーん、タダならまだしも割引券なんて個人的にいらないです(個人的に映画館でほとんど映画みないし)。
そんなことするなら少しでも配当にまわしてほしいです。
過去の長期チャート
何度か谷を形成しつつもここ数年はかなりしっかり上昇しています。
勢いを感じるチャートですね。
直近1年のチャートはこちら
2019年にはいって6月までは上昇トレンドだったのですが、それ以降がパッとしません。
特に直近は大きく下げています。
東宝(9602)の売上高は?
微増ですが、しっかり売上高を更新しています。
わるくありません。
東宝(9602)のEPS(1株当たりの利益)の推移です
FY2019に少し落ちていますが、全体的には右肩上がりです。
いいですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらはキレイな右肩上がりです。
素晴らしいですね。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近8.5%です。
合格ラインの10%は超えなかったですが、日本株の中では比較的優秀です。
いいですね。
最後に、流動比率は4.05倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
ちなみに事業別の売上高はこんな感じです。
不動産が3割近くを占めているんですね。意外です。
東宝(9602)の今後をまとめると
各数字の伸びがよく、いい会社だなというのが率直な感想です。
個人的にも少し気になっています。
(配当が低いのと株主優待いらないのが気になりますが。)
気になる方は四季報などもチェックしてみて下さい。