
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はまんだらけ【2652】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
まんだらけとはどんな会社?
まんだらけは、古書籍店の、経営並びに古書籍の通信販売業務を中心として、漫画キャラクターに関するキャラクター関連商品、セル画、CD、ビデオの販売を行っている会社です。
以下はWikipediaより引用
105円の特価本から数百万円の稀少品まで、漫画・サブカルチャー分野を始めとする、ありとあらゆるマニアが好みそうなグッズ類が集まり「まんだらけにない物はない」とも言われている。
一般には流通していないはずの漫画原稿なども取り扱っている。原稿などは作家本人や関係者が売りに来る事が一番多いが、出所が不明な物もあり、流出ルートに関しては「我が社の知った事ではない」、「出版に関わる多くの人間の様々な事情がひそんでいるが私(古川)が、充分承知の上で買い取っている」と公言していた。そのため、後述するようにトラブルも起きている。中野本店には買取センターがあり、毎日大量の買取をしており、東京池尻の流通センターから各店舗に商品の補充を行っている。本に関しては、他書店では本の発行年月日などを一つ一つ確認して買取査定することが多く、担当員によって買取価格に差が出る場合もままあるが、まんだらけでは買取価格がデータベース化されており、それと照合して査定を行っているため、買取価格に差が出ることは少ない。しかし、物の状態や在庫等の事情で値段が変わるのは他店と変わらない。
一時期ではあるが、鉄人28号を使用したアニメーションを自社制作し、地方でテレビCMとして放映していた他、特撮オリジナルDVDを制作したり、映像分野にも進出していた事がある。
買取におけるこんなトラブルもありました。
買取時の確認を怠ったことでトラブルとなることもあり、盗難に遭った宮崎駿の水彩画「ラッパを吹く少年」が目録で販売されたり、倒産した出版社から流出した大量の漫画原稿を販売したことから訴訟を起こされたり(漫画原稿を守る会も参照)、アニメ制作会社から盗まれたセル画を買い取り、販売しようとしたため、元の制作会社から提訴されたこともある。
ワンダーフェスティバルで当日版権が許可された上で発売されたガレージキットを現地で仕入れて店頭で売っている事なども問題となった。
そんなまんだらけ、社長は古川益蔵氏。
現在の社員数は371人です。
現在の株価は?
現在の株価は651円前後です。
取引単位は100株なので、65,000円程度でまんだらけの株を所有することが可能です。
10万円以下で買えるから初心者にも買いやすいですね。
100株で2,000円分のサービス券、継続保有1年以上だと5,000円のサービス券です。
65,000円で最大5,000円のサービス券なのでまんだらけファンにとってはかなりおいしいといえます。
その他、まんだらけZENBUという自社発行季刊誌ももらえるそうです。
僕自身はあまりそういった漫画に疎いのであまり魅力を感じませんが、好きな人にはうれしいでしょうね。
まんだらけのPER(株価収益率)は、現在11倍。
11倍を割っているので比較的割安です。
配当利回りは、0.15%です。
配当はほとんどありませんね。
上場来の過去の長期のチャート
キレイな右肩上がりではないものの、ドカンと上がって底値を切り上げていくタイプで、堅調です。
最高値は2015年の843円、最安値は2003年の77円です。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
うーん、2018年の2月に大きく急落しましたが、その後はしっかり反発しています。
銘柄をウォッチしていた人はこういった急落でしっかり買えるかが最終的な投資パフォーマンスを左右しますね。
まんだらけの売上高は?
うーん、なんともいえません。
FY2015と2016には少し落ち込んではいますが、2017には再び回復。
売上高は100億円に迫っています。
そもそもこういった業種で年間100億円に届きそうってすごいですね。
まんだらけのEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちら、方向感がないですね。
年々上昇するようなタイプの企業ではないのかなと思わせる形をしています。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらはキレイなな右肩上がりです。
いいですね。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近6.69%です。
合格ラインの10%には届いていません。残念です。
過去には10%を超えていたこともあるので今後に期待ですね。
最後に、流動比率は3.11倍。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
まんだらけの今後をまとめると
PERが低く、小さいながらも売上は安定しているのはプラスです。
そしてなによりまんだらけファンには株主優待も魅力でしょう。
ただ、如何せん事業規模が小さいので今後なにかあったときに大きく会社が傾いてしまうことも考えられます。
よっぽどマンガ好きで応援したいというなら別ですが、その他の方にはそこまでおすすめできません。
わるくはない銘柄だとは思うのですが、僕も今のところ欲しい銘柄だとは思いませんでした。