気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は藤田観光【9722】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
藤田観光とはどんな会社?
藤田観光は、関東を中心に日本全国でホテル、レストランおよび温泉などのリゾート施設を経営しています。
宿泊主体型ホテルなどの「ワシントンホテル」および「ホテルグレイスリー」ラグジュアリーホテルの「ホテル椿山荘東京」、リゾート施設の「箱根小涌園」などがあります。
いずれも有名なホテルやレジャー施設ですね。
以下はWikipediaより引用。
過去には、観光バスとタクシー・ハイヤーを核とする自動車事業も行っていたがバブル崩壊後の1995年(平成7年)10月に自動車部の事業は国際自動車(現在は分社化されてケイエム観光バス)に売却。藤田観光主体の無線タクシーグループの藤田無線は1995年10月以降は藤田観光自動車を除く残った春駒交通・日立自動車交通・ライオン交通の3社で運営をしてきたが、2006年(平成18年)2月で解散、事業は日本交通に譲渡、現在3社は日本交通グループとなっている。
結構手広くやっているんですね。
事業内容について
藤田観光が経営する施設には、藤田組創始者である男爵・藤田伝三郎の本宅であった太閤園をはじめ、ワシントンホテル、ホテル椿山荘東京、椿山荘、小涌園 、箱根小涌園、箱根小涌園ユネッサンなどがある。
藤田観光の売上構成の内訳はワシントンホテルが約38%で最も高く、椿山荘を始めとした結婚式・宴会事業が約17%、フォーシーズンズホテル椿山荘東京(現在はホテル椿山荘東京)が約10%、箱根小涌園や箱根小涌園ユネッサンを始めとしたレジャー事業が約9%などとなっている。
そんな藤田観光、社長は瀬川章氏。
現在の社員数は1,421人です。
現在の株価は?
現在の株価は3,110円前後です。
取引単位は100株なので、31万円程度で藤田観光の株を所有することが可能です。
うーん、ちょっと高いですね。
株初心者には少し敷居が高いです。
株主優待はこちら(藤田観光の公式HP)。
1,000株で年2回株主優待券10枚と提携施設株主優待券3枚を配布しているそうです。
株主優待はホテルの50%割引ができるそうですが、基本料金からですからね。
今ではお得な割引きプランとかあるし、どうなんでしょうか。
個人的にはそんなに惹かれない株主優待です。
気になる方は詳細調べてみてください。
藤田観光のPER(株価収益率)は、現在16.52倍。
15倍前後なので適正ですね。割高でも割安でもありません。
配当利回りは、1.29%です。
日本株の中では普通といったところ。
過去の長期のチャート
うーん、何度か山はあるものの、全体的に下げ基調ですね。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
こちらもトレンドは下です。
藤田観光の売上高は?
株価のちゃーととは異なり、売上高は毎年右肩上がりです。
いいですね。
藤田観光のEPS(1株当たりの利益)の推移です
FY2015をのぞけば、キレイではないものの比較的堅調です。
まあまあですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
うーん、こちらなんともいえない結果です。
横ばいですね。
右肩上がりの形が理想のBPSであるところ、それとはかけ離れています。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近6.22%です。
ここ数年を見ても1度も合格ラインの10%を超えられない低ROEです。
よくないですね。
ちなみに、売上高比率は以下です。
WHGとは「ワシントンホテル(WASHINGTON HOTEL)」と「HOTEL GRACERY」2つのホテルの頭文字を合わせたホテルグループのこと。
この売上が半分を占めます。
最後に、流動比率は0.58倍。
こちら、1倍を割っているので少し心配です。
藤田観光の今後をまとめると
うーん、全然良いところがなかったです。
僕ら長期投資家にとっては「手を出したくない銘柄」といえます。
気を取り直して次、見ていきましょう。