
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は神戸製鋼所【5406】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
神戸製鋼所とはどんな会社?
神戸製鋼所は、鉄鋼メーカーでアルミや銅製品も手がけています。平鋼、棒鋼などの製品を提供しています。溶接材料、年のインフラ建設、工場建設、産業・建設機械なども提供しています。
米国、欧州、アジアに事業所を所有しています。
そんな神戸製鋼所、社長は川崎博也氏。
現在の社員数は37,436人です。
ちなみに、現在の内閣総理大臣安倍晋三首相が会社員をしていたことでも有名です。
1979年(昭和54年)に神戸製鋼に入社し、ニューヨーク事務所、加古川製鉄所、東京本社で勤務しています。
加古川製鉄所での経験は、「私の社会人としての原点」、あるいは「私の原点」だったと回顧しています。
現在の株価は?
現在の株価は316円前後です。
取引単位は100株なので、3万円程度で神戸製鋼所の株を所有することが可能です。
いいですね!5万円以下で買える銘柄です。
これなら投資初心者でも気軽に購入できますね。
神戸製鋼所のPER(株価収益率)は、現在算出できません。
神戸製鋼所の配当と株主優待は?
神戸製鋼所の配当は3.18%です。
日本株の中では高配当の部類です。
神戸製鋼所の株主優待はありません。
神戸製鋼所の過去の長期チャート
日本のバブル経済1990年から大きく下げ、その後2006年あたりに一度大きく盛り上がっています。
その後は大きく落ち込み、現在は500円割れとなっています。
長期で見ると、現在はかなりの安値圏にあるといえます。
2017年にはデータ改ざんのニュースで世間を騒がせました。
以下はWikipediaより引用
2017年10月8日、アルミニウム、銅、鉄粉などに関し性能データの改竄や顧客に了解を得ない特採が常態化していたことが発覚した。製品は航空機、自動車、鉄道などで幅広く使用されており、三菱重工業、川崎重工業、IHI、SUBARUなどでデータが改竄された素材を使用した製品が販売されていたことが判明した。
影響は海外の取引先にも及び、2017年10月17日の世界鉄鋼協会年次総会でも話題となった。世界鉄鋼協会会長の進藤孝生は「データ改ざんが起きた原因や影響の分析が必要だ」とした。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
かなり軟調ですね。
とどめを刺したのがコロナショックです。
2月には500円台だった株価も、このショックにより40%近く下げています。
神戸製鋼所の売上高は?
FY2017は落ち込んでいますが、全体でみると比較的堅調です。
わるくはありません。
神戸製鋼所のEPS(1株当たりの利益)の推移です
マイナスの年度も散見されます。
芳しくないですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらは方向感ないですね。
理想とする右肩上がりのBPSの推移とは程遠いです。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
最後に、ROE(株主資本利益率)は直近4.86%です。
合格ラインの10%にはまだまだ達しません。
流動比率は1.35倍。
こちらは1倍を超えているので合格です。
神戸製鋼所の今後をまとめると
日本を代表する大企業なので頑張って欲しいですが、数字はいずれも厳しいですね。
コロナショックによるバーゲンセールとはいえ、長期投資にはまったくおすすめできません。
気を取り直して次行きましょう。