2016年10月に上場廃止となりました。
https://www.jpx.co.jp/news/1021/20160905.html
下記は2016年8月に書かれた記事です。
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はメディビックグループ【2369】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
メディビックグループとはどんな会社?
メディビックグループは、ゲノム情報関連研究のコンサルティング事業および遺伝子情報データベースの設計、開発事業を展開しています。
ゲノムとか、短期筋が好きそうな銘柄ですね。
長期投資家の僕からすると近づいてはいけない危険な香りがプンプンします。
そんなメディビックグループ、社長は荻島肇氏。
現在の社員数は17人です。
現在の株価は?
現在の株価は44円前後です(2016年8月)。
取引単位は100株なので、44,000円程度でメディビックグループの株を所有することが可能です。
5万円以下なのでかなり気軽に買えますね。
この点はプラスです。
メディビックグループのPER(株価収益率)は、算出できません。
配当利回りもありません。
そして株主優待もありません。
上場来の過去の長期のチャート
最高値は上場後すぐの2003年10月3,545円です。
その後は大きく下落し停滞しています。
これを僕は「出オチ」と呼んでいます。
「出オチ」とはお笑い用語です。
一番はじめにオチ(お笑いの一番重要な部分)が存在することをいい、それに掛けて「一番高い株価が上場直後」であることをいいます。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
直近さらにもう一段下げています。
8月15日、東証マザーズ上場のメディビックグループが監理銘柄(確認中)に指定されたことが原因ですね。
9月15日までに訂正した有価証券報告書を提出した後に整理銘柄に指定され、その1ヶ月後に上場廃止になる見込みです。
上場廃止であって、「倒産」ではないです。
上場廃止後も株券は紙くずになるのではなく、株主としての権利は保有したままです。
詳しくはこちらのメディビックグループHP(PDF)をご覧下さい。
メディビックグループの売上高は?
厳しいの一言ですね。
メディビックグループのEPS(1株当たりの利益)の推移です。
キレイなマイナスですね。
絶対に手を出したくないです。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
うーん、微妙です。
最後に、ROE(株主資本利益率)は直近−94.83%
もちろんマイナスです。
流動比率は4.57倍。
こちらは合格です。
メディビックグループの今後をまとめると
10月には上場廃止後になる銘柄です。
マネーゲームが渦巻く投機の世界です。
われわれ長期投資家は手を出してはいけません。
手を出したらヤケドします。
気を取り直して次行きましょう。