元外資コンサルが伝授!ビジネスパーソンのための「ネット無料記事の読み方」

ど~も、堀場英雄です。
最近、週に1回記事をアップするのが習慣化が出来てきました。

最近、無料で読める記事って多くなってきましたよね。
例えば今読んでいただいているこの記事も無料です。

ただ、格言に「無料(タダ)ほど怖いものはない」というものがあるように、無料のものの中には信頼してはいけない情報も多く存在しています。

そんな世の中だからこそ、ニュースを読み解くリテラシーがとても大事なスキルとなるのです。

何が信頼できる情報か?

例えば、この記事または私は信頼できるでしょうか?

普段皆さんはどうやって記事を読んでますか?

恥ずかしながら、私はフェイスブックなんかで刺激的なタイトルが流れてくると、タイトルだけ見て記事をシェアすることをたまにしてしまいます。
ただ、最近これはできるだけやめるようにしました。
(どうしても反射的にやってしまう時はありますが。)

無料の記事はどう読むべきか?

それでは、本来、そのような無料記事をどのように読んでいくべきなのでしょうか?

例えば、以下の記事はどうでしょうか?

「1人あたり」は最低な日本経済の悲しい現実

これは興味深いタイトルですよね。

私は、最近はまずこのような記事を見ると
1) 出所を確認(東洋経済オンライン)
2) ライターを確認(デービッド・アトキンソン)
デービッドさんはカンブリア宮殿にも出てましたが、元ゴールドマンサックスのパートナー。
そういうのを知っていると誰が書いているか?
で質をある程度判断できます。

そんな人に心配してもらえて日本はとっても幸せな国だ。
“Mottainai”と思ってもらえるだけの高いポテンシャルがあるわけです。

次に、記事を読んでいる時に気をつけているのは
3)批判的な視点を持ち読むこと

このタイトルですぐ調べたくなったのが、一人当たりで比較することは適切か?です。

一人当たりで計算する場合、総人口に占める高齢者、女性(バリバリ働く人)の割合が問題になるはずです。
つまり、日本の社会として、女性がバリバリ働けないとすると、全人口比率で1000万円平均をたたきだすには、男性(もしくは女性が家計を支えている場合は女性)が2000万円を稼ぎ出す必要があることになります。

A国とB国を比較して一人あたりGDPが。。。という議論は、構成要因が同じという前提ではじめて比較の意味を持ちます。
A国:高齢者が30%
B国:高齢者が10%
では人口当たりで割って数字を比較する意味を考える必要があるはずです。

どうなんだろうとおもってググれば、データはすぐに出てきます。
http://www.globalnote.jp/post-3770.html

高齢者比率を見ると日本はアメリカよりも10%程度高齢者が多いので、10%多くの高齢者が働かないと一人当たりの比較には意味がないことになる。もしくは一人当たりの比較は老人と若者を比べることになりかねないってことですよね。

この記事の場合、若干著者の意図が入っていますが、比較するに不適切なほどな高齢者比率の差はなさそうです。

これは1つの例ですが、このような分析ができていれば、無料記事でも、それが信頼に値するかどうかが判断できるのではないでしょうか。

最近は、ネットで自分がシェアする記事が人を傷つけてしまう(そういうつもりがなくても!)というケースもありますので、自分で記事を理解する力を磨いておかないといけないなと考えています。

堀場 英雄

堀場 英雄サラリーマン×週末起業(著者・学長)×投資家

投稿者プロフィール

キャリア形成(転職・週末起業)、グローバル人材(英語力、外国人と働く)、最近のニュースで考えたことなどをShare Blogを通じて情報発信していけたらと考えています。

1978年生まれ。名古屋大学卒業、米国の大学院卒業(原子核工学修士)。20代はGE、BCGといった一流外資企業でプロとしての成功を一途に目指す。

しかし!心技体すべてで圧倒的なレベルを求められる超プロの世界にはついていけず、挫折…

30代になり大手メーカーに勤務しながらも、今まで習得してきた「英語力(米国大学院)×財務スキル(GE)×戦略立案力(BCG)」のかけ算で、オンライン英会話学校バリューイングリッシュを設立。同校の学長を務める。

多忙な留学・社会人生活の中でも、効率的に次々とスキルを習得する力には定評がある(理系ながらTOEIC 980点)。

著書には、
「プチスキル」をかけ合わせて「レア人材」になる 一生食える「強み」のつくり方

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