世の中を変えるかもしれない?公益資本主義が頭から離れない!
- 2017/11/28
- ビジネス
今日は最近私が読んだ本のお話しです。
本書の著者 原 丈人さんは、ちょっと変わった経歴をお持ちです。
元々、慶應義塾大学法学部を卒業後、27歳の時まで中米で考古学者として活躍していました。
その後、スタンフォード大学のMBA課程に進み、1980年代から1990年代にかけて、シリコンバレーで主に通信技術分野のベンチャーキャピタリストとして活動しました。
2000年以降は Oplus Technologies、Broadware、Fortinet などアメリカおよびヨーロッパ各社の役員やコンサルタントを務めたといいます。
そんなちょっと変わった経歴を持つ著者が、「公益資本主義」なるものを提唱し、企業のあり方を問います。
公益資本主義とは
公益資本主義とは…と最近常に私の頭の中にあるこのコンセプトとなりました。
本書のポイントは、公器の中での正しい配分はどのようなものか?と言うことだと理解しています。
社会も公器、企業だってうん10万人も働いている企業は公器なわけです。
小さなベンチャーだって3人のグループだって有る意味で大小の差こそあれやはり公器の一部です。
公益資本主義が世の中をどう変えるのか?
オールドエコノミーの剰余金の溜め込みは経営陣の無能さと言う意味で問題と思いますが、逆に配当性向が30%を超えているのも如何なものかと思います。(株主の取り分が大きすぎないか?)
ふと、配分と貢献ってある意味でセットな気もするんです。
例えば、ユーザーがあるサービスや商品を好きだったとします。そうするとその人がSNSなどで発信して、企業が広告宣伝費はいらないやとなれば、その分経費が浮きます。
本当によいものを進めれば、進めた本人の評価も上がる(お目が高いですねって感じ)。
これってある意味で配分が良い方向に変わっている、磨耗コストが減ってるってことだと思うんですよね。
そうすると、一人ひとりのユーザなりサービスの受給者がそういうマインドセットを持ってということができるようになると、たぶんエバンジェリストみたいな人がもっと増えてくるのかなと。
一足飛びにはそこまで行くとは思いませんが、今は少なくとも確実にそういう変化が起きてきているのかなぁと感じます。