
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は富士フイルムホールディングス(4901)の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
富士フイルムホールディングス(4901)とはどんな会社?
富士フイルムホールディングスは、カラーフィルムおよびデジタルカメラ、フォトフィニソシイング機器などのイメージングソリューション、メディカルおよびライフサイエンス用機材の開発および製造・販売を行っています。
僕のイメージでは富士フイルムといったら「写ルンです」です。
また、オフィス用被写体やプリンターなどのサービスも提供しています。
傘下に事務機器大手の富士ゼロックスがあります。
ちなみに富士「フィルム」ではなく富士「フイルム」(イが大文字)です。
「キャノン」でなくて「キヤノン」みたいなものですね。
X線画像診断や内視鏡、創薬など医療分野が拡大中で、バイオ医療も手掛けています。
富士フイルムって医療を手掛けているんですね。
あまりイメージがありませんでした。
最近は新型コロナへの効果が期待されている抗インフルエンザ治療薬「アビガン」を増産すると発表し、コロナ関連銘柄として注目を集めています。
そんな富士フイルムホールディングス(4901)、現在の社員数は73,902人です。
日本を代表する大企業です。
NIKKEI225の構成銘柄でもあります。
現在の株価とPERは?
現在の株価は5,110円前後です。
取引単位は100株なので、51万円前後で富士フイルムホールディングス(4901)の株を所有することが可能です。
うーん、高いですね。
一つの銘柄に50万円以上かかるのでは、初心者には手が出しづらいです。
そして、富士フイルムホールディングス(4901)のPER(株価収益率)は、現在15.65倍です。
15倍前後なので適正(割高すぎず、割安すぎず)です。
配当利回りと株主優待は?
配当利回りは、1.85%です。
高配当とまではいきませんが、少しは配当があるといった印象です。
そして、富士フイルムホールディングス(4901)の株主優待は100株でヘルスケア商品のトライアルキットや優待割引などがもらえます。
他にも3年以上500株でフォトブック作成クーポン(4,000円分)などがもらえるそうです。
うーん、あまり魅力的とはいえません。
わざわざ50万円払ってトライアルキットとかほしくないです(欲しい方はいるのかもしれませんが)。
しかし、気になる方は詳細は富士フイルムの株主優待情報をご覧下さい
過去の長期のチャート
結構上下に動いていますね。
テクニカル的に大きくさげた2012年なんかは買い場でしたね。
その後大きく上昇し、5,500円付近まで上げ少し反落しています。
直近1年のチャートはこちら
2019年に入ると、比較的堅調だったのですが、8月にスコンと下落してしまっています。
その後はゆっくり堅調に推移し、コロナショックでスコンと下げるもののアビガンの生産のニュースもあり、コロナ関連銘柄として買いが集まっている状況です。
ただ、直近は再び大きく反落しています。
富士フイルムホールディングス(4901)の売上高は?
うーん、キレイな右肩上がりではありません。
ほぼ2.4兆円規模で横ばいです。
富士フイルムホールディングス(4901)のEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらはいいですね!
キレイな右肩上がりです。
長期投資をする上で高評価です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらは緩やかに上げています。
わるくないです。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近6.57%です。
低いですね。
典型的な日本株です(悪い意味で)
合格ラインの10%はまだまだです。今後に期待ですね。
最後に、流動比率は2.46倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
富士フイルムホールディングス(4901)の今後をまとめると
PERも適正で、各数字の伸びもわるくはなかったです。
アビガンの件は置いておいても、もともとポテンシャルのある良い企業ということがわかります。
ただ、ROEが低いのはちょっとイヤですね。
個人的には今すぐ投資をしたいというレベルではありませんでした。
次、行きましょう。