不動産投資よりおすすめ?いちご【2337】の今後の株価を分析してみた
- 2018/7/9
- 日本株分析
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はいちご【2337】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
いちごとはどんな会社?
いちごは、既存不動産の新しい価値を創造する「心築」事業です。
J-REIT(いちごオフィスリート8975、いちごホテルリート3463)等の運用を行うアセットマネジメント事業、太陽光発電等のクリーンエネルギー事業を展開しています。
「心築」とは、「心で築く、心を築く」という意味の造語で、建物を「壊す」から、建物の価値を活かす「心築」を謳っています。
そして、いちごという会社名は「一期一会(いちごいちえ)」から来ているんですね。
以下はいちごのHPより引用。
いちごでは、不動産技術とノウハウを活用し、物件取得後、一つ一つの不動産に心をこめた丁寧な価値向上を図り、新しい不動産価値を創造する、「心築」を軸とした事業モデルを推進しています。こうして資産価値を向上させた不動産を、外部や運用するリートに売却することで収益を得ている資産回転型のビジネスです。
いちごは、不動産の9割以上を占める中小規模不動産を中心に、既存ストックの最有効活用により社会資本としてのインフラ整備を標榜しております。これまで培ってきた環境、建築技術の活用や法務面での強みを活かした遵法性の整備等による不動産価値向上を行っております。
運用するリートは、当社の ウェアハウジング機能を活用して物件を取得するとともに、いちごの強みである不動産価値向上のノウハウを活用し、ウェアハウジング期間中にリーシング、耐震補強、外観や共用部の改装などバリューアップを実施し、資産価値の向上を実現しています。
事業を「中規模」不動産に集中している点は好感が持てます。
そんないちご、現在の社員数は213人です。
現在の株価は?
現在の株価は540円前後です。
取引単位は100株なので、5万円前後でいちごの株を所有することが可能です。
いいですね。
5万円前後なら気軽に投資ができますね。
いちごのPER(株価収益率)は、現在19.2倍です。
こちらは20倍を割っているので、適正から少し割高といったレベルです。
配当利回りは、1.3%です。
日本株の中では普通です。高配当とまではいえません。
いちごの長期チャート
上場来最高値が2005年の2,050円です。
そこで盛り上がり(いわゆる打ち上げ花火型)、あとはパッとしません。
直近1年間の短期チャート
直近1年でみるとキレイな上昇トレンドを描いています。
いいですね。
いちごの売上高は?
わるくはありません。
FY2017にかけてしっかり右肩上がりです。
直近少し落ち込んでしまったのは気になります。
いちごのEPS(1株当たりの利益)の推移です。
こちらもいい感じです。
比較的キレイな右肩上がりです。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
いいですね。
理想的な右肩上がりです。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
直近のROEは16.41%です。
合格ラインの10%をしっかり超えている高ROEです。
優秀ですね。
過去を見ても20%を超える年度もあり、すばらしいです。
いちごの今後をまとめると
数字を見ると、意外とわるくはなかったです。
ROEも高めですし。下手にローンを組んで実物不動産に投資をするよりはよっぽどいいと思います。
ただ、売上高も260億円そこそこの中堅です。
経済の状況いかんでは一気に傾く可能性も否定できません。
たしかに数字は良いですが、個人的にはそこまで投資をしたいと思える銘柄ではありませんでした。
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。