
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は住友化学(4005)の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
住友化学(4005)とはどんな会社?
住友化学は、基礎科学および石油化学、精密化学、農業化学などを製造する総合科学会社です。
世界各地に拠点を持ち製造および販売を行っています。
家庭用殺虫剤の原料では世界でトップシェアを持っています。
この技術を応用して、マラリア防除用の蚊帳などで社会貢献も行っているすごい会社です。
国内化学メーカーで2位です(1位は三菱ケミカルホールディングス)。
そんな住友化学(4005)、現在の社員数は31,094人です。
現在の株価とPERは?
現在の株価は584円前後です(2017年6月)。
取引単位は1,000株なので、58万円前後で住友化学(4005)の株を所有することが可能です。
うーん、一つの銘柄に60万円近くはやはり高いですね。
気軽に買えないです。
スイングトレードとか売ったり買ったり繰り返す場合にはいいんでしょうが、長期投資という観点でずっと保有するならやっぱり高いです。
こういった一つの銘柄の最低購入額が高すぎるのも日本に長期投資が根付かない一因ではないでしょうか。
そして、住友化学(4005)のPER(株価収益率)は、現在11.16倍です。
こちらは10倍に近いです。
低PERですね。割安でいい感じです。
配当利回りと株主優待は?
配当利回りは、2.4%です。
結構ある印象です。日本株の中ではどちらかというと高配当の部類です(あくまでそこそこですが)。
そして、住友化学の株主優待はありません。
過去20年の長期のチャート
うーん、方向感ないですね。
ちなみに、上場来最高値はバブル時1989年の1,080円です。
一方の上場来安値は1977年の86円です。
ちなみに直近3年のチャートはこちら
こちらもなんとも言えません。
直近上昇してきてはいますが、前回高値を更新できず700円に到達できずにそのまま落下しています。
住友化学(4005)の売上高は?
うーん、しっくりきませんね。
長期投資の理想とする右肩上がりではありません。
むしろFY2015から下げてきてしまっていまs。
住友化学(4005)のEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらはいいですね。
右肩上がりです。
売上落としてもEPSが右肩上がりの企業は高評価です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらも、きれいではないですが右肩上がりです。
ギリギリ合格といったところでしょうか。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近10.77%です。
いいですね。合格ラインの10%を超えています。
高ROEの日本株ってなかなかないので見つけるとうれしいです。
流動比率は1.36倍。
こちらは1倍を超えているので問題ないです。
ちなみに海外別売上高はこんな感じです。
うん、日本に偏っておらず世界のバランスもとれています。
住友化学(4005)の今後をまとめると
EPSの伸びがしっかりしており、PERも低め、そして配当もそこそこありました。
いい銘柄です。優良銘柄で長期投資に適しています(ただ最低購入額58万円はちょっと高いですよね)。
個人的にも少し気になっています。
気になる方は四季報などで詳細調べてみて下さい。