H.I.S.モバイルは携帯業界を変えるか!日本通信【9424】の今後の株価を分析してみた
- 2019/6/20
- 日本株分析
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は日本通信【9424】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
日本通信とはどんな会社?
日本通信とは、通信事業者のインフラを借り受けて個人・法人向けの双方へ通信サービスを提供する、通称「MVNO」(仮想移動体通信事業者)の先駆者です。
2007年から米国で第3世代携帯電話データ通信事業に参入しました。
08年からは日本でもNTTドコモとの相互接続が実現し事業を本格化させました。
2015年の総務省の方針転換を受けて、MVNO主体からMVNE(MVNO支援)に軸足をシフト。
SIMカードと各種の端末を組み合わせるソリューション事業の拡大を目指しています。
2018年の2月に、大手旅行会社エイチ・アイ・エスと合弁でH.I.S.Mobile株式会社を設立しました。
最近こんなニュースも話題になっています。
格安SIM「H.I.S.モバイル」、新規契約者は違約金なしで解約可能に 総務省の意向に配慮
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1906/17/news081.html
こういった消費者にとってメリットのあるサービスが広がることはいいことですね。
ちなみに、僕は未だに携帯の料金体系が複雑すぎて理解できません。
完全に理解できる消費者なんてほとんどいないとさえ思っています。
分かりづらくしてお金をたくさんとってやろうという意図が見え隠れしています。
そんな中こういったわかりやすいサービスは本当に素晴らしいと思います!
投資するかはともかく、応援しています。
そんな日本通信、現在の社員数は98人です。
めっちゃ少ないんですね。
現在の株価は?
現在の株価は184円前後です。
取引単位は100株なので、2万円前後で日本通信の株を所有することが可能です。
いいですね!
2万円以下で買える銘柄です。
これなら大学生も新社会人でも気軽に買えますね!
こういう小額から購入できる銘柄が増えて、株式投資に興味を持つきっかけになればいいですね。
日本通信のPER(株価収益率)は、現在計算できません。
配当利回りは、ありません。
日本通信の株主優待もありません。
日本通信の長期チャート
2014年に急激な上昇をしています。
なぜか? 下記のニュースにより日本通信に追い風が吹きました。
スマホ割安利用促進、総務省方針 回線賃借料を半額に
2014年1月25日 日本経済新聞より引用
総務省は料金が割安なスマートフォン(スマホ)の普及を後押しする。
自前の回線を持たずに割安サービスを提供する会社がNTTドコモなどに支払う回線の賃借料を2013年度分から半額に下げる。
コスト負担が軽くなった割安サービス会社は利用者の料金を1~2割下げる見通し。競争でドコモなど大手も料金を下げる可能性があり、欧米などに比べて高いとされるスマホの利用料が安くなりそうだ。
この追い風を受け、2013年の7月には57円だった株価が、1年後には1,186円になっています。
なんと23倍です!
100万円投資していたら2,300万円です。
すごい上昇ですね!
ただ、その後ジェットコースターのように急降下しています。
多くの人の悲鳴が聞こえるような恐ろしいチャートです。
直近1年間の短期チャート
去年の夏から軟調な展開で緩やかに下落していたのですが、直近5月に入ってから絶好調です。
株価を2倍以上に伸ばし、その後大きく下げています。
やはり動きが荒いのがこの銘柄の特徴ですね。
日本通信の売上高は?
うーん、あまり方向感がないですね。
右肩上がりではないのが残念です。
日本通信のEPS(1株当たりの利益)の推移です。
うげ!
マイナスだらけです。
EPSだけで見ると決して投資したくないですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
キレイな右肩上がりです。
着実に株主の価値を下げ続けています。
長期投資してはいけないBPSの推移ですね。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
直近のROEは−79.44%です。
過去を見てもほとんどマイナスです。
話になりません。
最後に流動比率は0.83倍。
1倍を割っているので少し心配です。
日本通信の今後をまとめると
よくないですね。
値動きも荒いし、数字もよくはありません。
個人的にも投資したいとは思えませんでした。
日本株には長期投資したくなる素敵な銘柄が探せばたくさんあります。
そんな銘柄を探しに、次行きましょう。