気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は塩野義製薬(シオノギ製薬)【4507】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
塩野義製薬(シオノギ製薬)とはどんな会社?
塩野義製薬は、医薬品および診断薬の製造ならびに販売を行っています。
米国や欧州、アジアの関連、子会社を通して、研究開発および現地での販売を行っています。
以下は四季報より引用
1919年設立。抗生物質に強み持つ中堅製薬企業。
循環・代謝、感染・免疫、ガン・疼痛の3領域を重点分野に定める。
医療用医薬品への特化を進め、2005年にはカプセル事業を売却。
抗生物質依存からの脱却を目指す。
英国アストラゼネカ社に導出した高脂血症薬「クレストール」が海外でも大型化。08年には自社創薬製品の海外販売網獲得を狙い、米国サイエル社を買収。世界市場参入に踏み出す。
抗HIV薬群が大型製品に成長、収益柱に。
そしてシオノギ製薬といえば業界屈指の営業部隊で有名です。
以下はWikipediaより引用
種々の方法で製品化された有用な医薬品を、医療の最前線に届けるのは営業マン(プロパー)の仕事である。シオノギの営業と言えば、抗生物質全盛時代には最強の営業部隊として知られていた。文献検索や学会発表用のスライド作成など、処方元の医者のために限界までつくしたと言われている。
そのプロパーのことを、シオノギでは当時すでにディテールマンと呼んでいた。そして例えば、自社抗菌薬の特性を論理的に説明(ディテール)する手助けとして、「PK/PD理論」のさきがけともなる考え方をいち早く採用していた。
製薬業界全体で、プロパーの呼称をMR(医薬情報担当者)と改めたのは1993年(平成5年)のことである。そしてその後の、国家公務員倫理規程の強化、女性MRの台頭、さらには接待行為の全面的禁止が2012年(平成24年)4月から実施されるなど、医療関係者(特に医師)とMRとの関係は急速に変化してきている。そうした中で、シオノギでは2012年初頭から、ディテールマン(医科向け営業マン)の属していた「学術部」の呼称を廃止している。
最強の営業部隊ってなんかかっこいいですね。
そんな塩野義製薬(シオノギ製薬)、社長は手代木功氏。
現在の社員数は5,233です。
現在の株価は?
現在の株価は5,695円前後です。
取引単位は100株なので、57万円程度で塩野義製薬(シオノギ製薬)の株を所有することが可能です。
うーん、高いです。
一つの銘柄を買うのに50万円超えています。
これでは株初心者はなかなか手が出せないです。
資産が少ない方はポートフォリオがシオノギ一色になってしまいます。
塩野義製薬(シオノギ製薬)のPER(株価収益率)は、現在16.35倍。
15倍前後なので適正ラインです。
割安でもないですが、そこまで割高ともいえません。
配当利回りは、1.37%です。
日本株の中では、そこそこの配当ですが、製薬なのでもっと多いと思っていました。
少し物足りないですね。
株主優待は、ありません。
過去の長期のチャート
2012年からの伸びがすごいですね。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
下落トレンドです。
とうとう6,000円を割れ、5,000円台となってしまいました。
まだ底が見えません。
塩野義製薬(シオノギ製薬)の売上高は?
右肩上がりです。
堅調ですね。いい感じです。
塩野義製薬(シオノギ製薬)のEPS(1株当たりの利益)の推移です
いいですね。
しっかり伸びています。
長期投資の理想とするEPSの形です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
こちらもしっかり右肩上がりです。
いい感じです。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近19.79%です。
合格ラインをしっかり超えています。
多くの日本の大企業は一桁のROEなので、この数字はかなりの高レベルです。
最後に、流動比率は5.18倍。
1倍を大きく超えているので問題ありません。
※ちなみに、流動比率とは、安全性を分析するための代表的な指標です。
具体的には、「流動資産」と「流動負債」の金額を比較することによって企業の短期的な支払能力(安全性)を簡易的に見ます。
塩野義製薬(シオノギ製薬)の今後をまとめると
いいですね。
優良銘柄です。
各数字の伸びもよく、ROEも高いです。
個人的にも気になる銘柄です。
気になる方は四季報などで詳細チェックしてみて下さい。