気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は三菱商事(8058)の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
三菱商事(8058)とはどんな会社?
三菱商事は総合商社です。
新機能事業、情報産業、燃料、金属、機械、化学品、生活産業、職能などで形成されるビジネスグループがあります。
同社はジョイントベンチャーを通じて衛星通信事業も行っています。
以下はWikipediaより引用
三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と共に、いわゆる五大商社の一つ。
貿易仲介を中心とした口銭を稼ぐビジネスが中心であったが、藤野忠次郎が社長に就任した1970年代より資源開発への直接投資(天然ガスや原料炭)を手掛けるようになり、1980年代には菱食(現 三菱食品)などの食料流通などのバリューチェーンの構築を展開、1990年代に入り、コンビニエンスチェーンローソンを通じた消費者マーケットの開拓など、川上から川下までの領域にわたっての投資や経営参画を通じて収益を上げる体質変化を遂げ、収益拡大を続けている。
平均年収1,300万円(30歳から34歳の平均年収は1,085万円)という就活生にとっては憧れの企業です。
ただ、就活生が三菱商事に就職ができなくても、投資をすればこういった社員たちが社畜のように働いた利益を享受することができます。
投資って改めて考えるとすごいことです。
誰でも、お金さえ出せば、上場しているどんな企業にも投資をすることができます。そして、放置していても優秀な社員や役員が勝手に頑張って利益を上げようとしてくれます。
投資をした瞬間に力関係は「あなた>三菱商事の社員」となります。
そして、不動産のように値付けが不透明なこともありません。みんなが同じ価格で買うことができます(手数料除く)。
資本主義ってそういった面ではかなり公平です。労働者の側にいつまでもいて「リスクが怖い」といって投資をしないのはもったいないです。
話それましたが、そんな三菱商事(8058)、現在の社員数は77,476人です。
現在の株価とPERは?
現在の株価は3,158円前後です。
取引単位は100株なので、31万円前後で三菱商事(8058)の株を所有することが可能です。
うーん、一つの銘柄に30万円オーバーはちょっと高いですね。
とはいえ日本株の中では大体平均くらいです。
高いのは100万円超えもあります。
三菱商事(8058)のPER(株価収益率)は、現在8.96倍です。
10倍以下なので低PERです。
かなり割安といえます。
配当利回りと株主優待は?
配当利回りは、3.96%です。
いいですね。ほぼ4%です。
日本株のなかでもかなりの高配当の部類に入ります。
低PERで高配当、ワクワクします。
そして、三菱商事(8058)の株主優待はありません。
過去の長期チャート
リーマンショックで大きく下落後は、2000円台を推移する方向感のない相場でした。
その後徐々に下値を切り上げて直近では3,500円にタッチする場面がありました。
直近1年のチャートはこちら
こちらは方向感がありません。
2018年の年末に大きく下げその後すぐにしっかりと回復しています。
三菱商事(8058)の売上高は?
方向感がないですね。
なんともいえません。
三菱商事(8058)のEPS(1株当たりの利益)の推移です
FY2016だけマイナス。
それを除くと右肩上がりです。
わるくはありません。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
うーん、方向感がないですね。
微妙です。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近10.93%です。
合格ラインの10%をギリギリ超えてきています。
いいですね。
ただ、他の総合商社(丸紅や伊藤忠など)が軒並み10%を超えているので少し評価は辛めになってしまうかもしれません。
流動比率は1.38倍です。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
ちなみに海外別売上高はこんな感じです。
日本が60%、その他が海外です。
もうちょっと海外比率高いと思っていたので意外です。
三菱商事(8058)の今後をまとめると
低PERで高配当な点は魅力でした。
ただ、他の数字がイマイチでした。
なので、個人的に投資をしたいと思えませんでした。
同じ総合商社ならまだ伊藤忠商事(8001)の方が気になります。
とはいえ、やはり「ザ・総合商社」の三菱商事です。
優秀な社員も集まるので今後に期待もあります。
気になる方は四季報などで詳細チェックしてみて下さい。