気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はプロスペクト【3528】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
プロスペクトとはどんな会社?
プロスペクトは不動産の建築分譲ならびに賃貸を行う会社です。
首都圏を中心に「グローベルマンション」シリーズを展開しています。
もともとは1937年設立の繊維メーカー(井波機業)でした。94年に繊維事業から撤退して、本社も富山県から東京都に移転しました。
大京グループに属していた時期もありましたが、2007年に大京が保有株式を投資ファンドに譲渡したため現在は同グループを離脱しています。
現在東証二部銘柄です。
そんなプロスペクト、現在の社員数は188人です。
現在の株価は?
現在の株価は31円前後です。
取引単位は100株なので、3,100円程度でプロスペクトの株を所有することが可能です。
めちゃくちゃ安いですね。
なんと5,000円以下で買えてしまいます。
そして、プロスペクトのPER(株価収益率)は、現在算出できません。
配当利回りは、12.9%です。
めちゃめちゃ高いですね。
日本株の中ではトップクラスの高配当銘柄です。
ここまで高配当だと逆に怖くなります。
そして、プロスペクトの株主優待はありません。
プロスペクトの長期チャート
うーん、大きく下落し、長い間安値を這うように推移しています。
長期投資が報われない株の典型ですね。
プロスペクトの直近1年のチャート
軟調です。
とくに2018年の年末にガクッと下げています。
20円を割り、いよいよ危険水域だったのですが、2019年後半になりグイグイ上昇しており、直近では30円を超えています。
とにかくカクカクした動きですね。
プロスペクトの売上高は?
FY2016からは右肩下がりです。
よくありません。
プロスペクトのEPS(1株当たりの利益)の推移です。
ガチャガチャしています。
こういった方向感のないEPSの推移をしている銘柄は長期投資には適さないです。
よくないですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
うーん、こちらも理想とする右肩上がりとは程遠いですね。
良くはありません。
ROE(株主資本利益率)の推移
直近のROE(株主資本利益率)は-52.58%です。
論外ですね。
過去合格ラインの10%を超えている年度もありますが、ガチャガチャしていて今後を予測しづらいです。
プロスペクトの今後をまとめると
高配当な点は魅力です。
ただ、それ以外の数字がまったくよくありませんでした。
株価もそうですが、EPSがガチャガチャしており、方向感がないので予測が難しくて長期投資には向きません。
長期投資したいと思える銘柄は、EPSがしっかり毎年伸びており、ROEも高水準をキープし続けているような銘柄です。
日本株には他にいい銘柄がたくさんあります。
次、見て行きましょう。