長期投資に適した日本株を探すコーナー。
今回は電通(4324)について分析していきます。
そもそも電通とはどんな会社?
電通は、総合広告サービスを提供する会社。
また、マーケティングおよび各種イベントの企画・実施などのサービスも行います。
同社は米国、欧州、アジアに関係会社を有しています。
日本では最大手、世界でも5位の会社です。
個人的なイメージですが、「合コンでモテる」企業名です。
近年では、新入社員の自殺などあまりよくないニュースもあります。
そんな電通、現在の社員は6,921名(単独)です。
電通の株価は?いくらから買える?
そんな電通の株価、現在3,875円です。
取引単位は100株。
なので電通の株を買うには、最低でも38万円近くかかります。
うーん、高いですね。
投資初心者が買うのに30万円超えはハードルが高いです。
電通のPERと配当、株主優待は?
電通のPER(株価収益率)は15.66倍です。
こちらは15倍前後なので適正ラインです。
配当利回りは1.83%。
日本株にしては「そこそこあるかな」というイメージです。
(決して高配当とはいえませんが)
電通の株主優待はありません。
過去の長期チャートはこちらです
2012年以降順調に株価を上げ、2015年には高値7,030円をつけましたがその後は下落。
5,000円をあっさり割って3,000円台になりました。
電通の直近1年間のチャート
下落トレンドです。
2019年5月に入りガクッと下がっています。
電通の売上高の推移は
みると、FY2015に売上高がガクッと下がっています。
それ以降の伸びは堅調です。
EPS(1株当たりの純利益)の推移
売上とは打って変わって、EPSはしっかり右肩上がりです。
直近少し凹んでいるのが気になります。
次にBPS(1株当たりの純資産)の推移です
こちらもキレイではないですが比較的堅調です。
わるくはありません。
ROE(株主資本利益率)の推移
直近のROE(株主資本利益率)は、8.62%です。
合格ラインは超えていませんが、比較的健闘している方です。
電通の今後をまとめると
いい会社です。
PERも適正だし、各数字も比較的健闘している方でした。
さすが日本を代表する大企業です。
なにかのきっかけで大きく下げたときには買いを検討してもいいと思える銘柄です。
最後に。
株式投資の醍醐味は、だれでも電通の保有者になれるということです。
「電通の社員」になるのは難しいですが(いわゆる就職ランキング上位会社なので)、「電通という会社の保有者」になり、電通社員に働いてもらい、利益を享受することができます。
つまり、投資をすることで立場は「電通社員<電通上司<電通取締役<あなた」になるのです(この考えは卑屈でしょうか笑)。
そう考えると投資ってかなり面白いです。
初期費用は少し高いですが、気になる方はぜひ四季報などでもチェックしてみて下さい。