ヤクルト本社【2267】の今後の株価を分析してみた
- 2019/7/19
- 日本株分析
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はヤクルト本社【2267】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
ヤクルト本社とはどんな会社?
ヤクルト本社は、日本の飲料・食品・化粧品・医薬品メーカーです。
乳酸菌飲料メーカーとしては国内最大手です。
1935年発売の「ヤクルト」はもちろん「ミルミル」「ジョア」などの発酵乳製品も有名です。
ヤクルト、おいしいですよね!
たまに飲みたくなります。
そして、ヤクルトレディと呼ばれる女性訪問販売員による販売網に独自性があります。
こんな記事もあります。
https://matome.naver.jp/odai/2142304969050993301
「ヤクルト」というのはスゴイ会社です。
正確に言えば、「ヤクルト」という乳酸飲料がスゴイ、のではなく、「ヤクルトレディ」がスゴイ。
「ヤクルト・レディ」というビジネスモデル、「女性による個宅販売」という仕組み、組織作りがスゴイわけです。
ヤクルトはヤクルトレディが支えるといっても過言ではありません。
さらに、清涼飲料水や機能性飲料などのほか、化粧品、医薬品事業も手がけます。
積極展開で海外事業が利益の柱となっており、64年の台湾を出発点に、ブラジル、東南アジア、メキシコ、欧州、米国などへ次々進出しています。
近年は中国、インドネシアなどが成長を牽引しています。
そんなヤクルト本社、現在の社員数は27,279人です。
現在の株価は?
現在の株価は6,170円前後です。
取引単位は100株なので、61万円前後でヤクルト本社の株を所有することが可能です。
うーん、高いですねー。
1つの銘柄で50万円を超えてしまっています。
これでは気軽に株式投資ができません。
ヤクルト本社のPER(株価収益率)は、現在37.90倍です。
30倍を超えています!
高PERで割高ですね。意外です。
配当利回りは、0.57%です。
配当はほとんどないんですね。
ヤクルト本社の株主優待はこちら。
https://www.yakult.co.jp/company/ir/stock/stockholder.html
100株でジュースやそうめん、うどんがもらえます。
さらに3年以上の長期投資家にはこれらに加えて基礎化粧品ももらえます。
加えて、プロ野球の外野自由席の入場券までもらえます。
さすがヤクルト、引き込む手数が多いです。
うまいですね。
これらの株主優待も高PERに寄与していると言えます。
割高ですが、逆に株価が下がりづらくもある銘柄です。
ヤクルト本社の長期チャート
長期でみると上昇しています。
2015年から2016年にかけての急落がすごいですね。
ただ、その後はしっかり急反発しています。
直近1年間の短期チャート
こちらは軟調です。
2019年5月に7,000円を割り、勢いがつき6,000円もあっさり割れそうな動きをしています。
ヤクルト本社の売上高は?
比較的堅調です。
わるくありません。
売上高4,000億円超えはすごいですね。
ヤクルト本社のEPS(1株当たりの利益)の推移です。
こちらはキレイな右肩上がりです。
素晴らしい!
長期投資の理想とする形です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう。
こちらもしっかりと右肩上がりです。
いい感じですね。
株主の価値をしっかりと増大させている会社です。
長期投資に向いています。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
直近のROEは9.77%です。
ほぼ合格ラインの10%です。
いいですね。
日本株の中では大健闘です。
最後に流動比率は2.14倍。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
ヤクルト本社の今後をまとめると
さすがです。
優良企業です。
ヤクルトレディの包囲網が続く限り、ヤクルトの繁栄はまだまだ続きそうです。
この会社はヤクルトが支えているのではなく、ヤクルトレディが支えています(と僕は思っています)。
まるで、保険会社が保険のおばちゃんに支えられているのと似ていますね
(ちなみに、優秀なヤクルトレディは、保険の販売員に引き抜かれてしまうそうです)。
販売網を支えるのはいつだって女性です。
いい会社ですね。
高PERで割高ですが、株価が下落している今、少し気になっている銘柄です。
ただ、すぐに飛びつくのではなく、焦らずじっくりともう少し株価が下落したタイミングを狙っても良いでしょう。
6,000円割れとかのレベルが一つの目安です。
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。