日本株の気になる銘柄を紹介するこのコーナー。
今回紹介するのはミクシィmixi【2121】です。
ミクシィの今後の株価の分析と予想を行っていきます。
ミクシィとはどんな会社?
ミクシィは、コミュニティー型ウェブサイト「mixi」を運営していることで有名な会社です。
TwitterやFacebookが流行る前の、SNS(ソーシャルネットワーキングシステム)の先駆けとも言われましたね。
最近では、2013年にサービス開始したスマートフォン向けゲーム「モンスターストライク」(通称モンスト)がブレイクしたことでも有名です。
社員数は775人です。
現在の株価は?
現在の株価は2,469円前後です。
100株単位なので、24万円前後からミクシィの株を購入することができます。
日本株の中では普通ですが、一般の感覚だと高いですね。
そして、PERは5.44倍です。
10倍を割っているのでかなりの割安です。むしろ「超」割安です。
IT企業ってかなり高いイメージがあったのでこれは意外です。
配当利回りは4.9%。
こちらも意外に高配当。
日本株の中でもトップクラスの高配当です。
低PERで高配当銘柄。
投資対象としてガゼン魅力的に見えてきました。
過去長期チャートを見てみましょう
2014年に一気に上昇しています。
これはスマホゲームの「モンスターストライク」のヒットによるものです。
その後直近には7,000円にタッチする場面もありましたが、その後は大きく下げています。
ちなみに直近1年の値動きはこんな感じです。
うーん、右肩下がりですね。
この1年で株価は大きく下がってしまっています。
ミクシィの売上高は?
FY2015以降の売上の突き抜け方がすさまじいですね。
まるで「別の会社?」というくらい売上の規模が異なっています。
FY2014とFY2016では20倍近くも違います。
サラリーマンで例えると、年収400万円だったのが、いきなり年収8,000万円になるようなイメージです。
モンストの大ヒットの影響ってすごいですね。
その後はジリジリと下げています。
次にEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらもFY2015におもいっきり上昇しています。
その後はFY2016にもしっかり上昇し、直近FY2018に下げてしまっています。
今後の判断が難しい推移です。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらはキレイな右肩上がりです。
素晴らしい!
ROE(株主資本利益率)の推移
そして、ROE(株主資本利益率)は、直近26.06%です。
「え?本当に日本株?」というくらいの高ROEです。
素晴らしいですね。
かなりのプラスポイントです。
今後もキープできるかが課題です。
最後に、流動比率は7.96倍です。
こちらは1倍を大きく超えているので問題ありません。
ミクシィの今後をまとめると
モンスターストライクのヒット前と後では数値がまったく異なりました。
同じ会社とは思えないくらいの異次元の上げ方です。
ただ、モンストのようなヒットが今後なければどうなんでしょうか?
そういった大ヒットスマホアプリを今後もリリースし続けるか、モンストを息の長いゲームにするか、それか全く新しいサービスをローンチするかをしないと今後は厳しいでしょう。
長く安定して利益を上げ続けられる企業とは言えませんが、モンストという大ヒット商品を生み出すノウハウはもっているはずです。
その社内ノウハウを活かし、次につなぐことができればまた上昇を遂げるはずです。
PERもかなり低いし。
そういった意味で比較的リスクは少ないが、当たれば大きい銘柄だといえます。
話題のベンチャー企業のような派手さはないけれど、総合評価すると意外と「アリ」な銘柄でした。
大きく下げたら欲しい銘柄です。
気になる方は四季報などで詳細チェックしてみて下さい。