配当利回りにハマると危険!高配当投資の初心者が気をつけること!

こんにちは。今井バフェットです。
こんなニュースがあります。

新型コロナウイルスの感染拡大で雇用不安が高まる中、世界の機関投資家が企業に従業員を守るように求め始めた。
運用額約5800兆円の団体は、企業に解雇を避けるよう求め、配当減を容認する姿勢を打ち出した。
投資家が連携し、製薬企業へ開発などでの協調を促す動きも出る。短期的な利益追求より、社会課題に向き合う方が長期的な成長につながると株主の考えが変わってきた。

引用:配当より雇用維持を 機関投資家、コロナ対応で転換(日経新聞)

投資家が「配当が減ってしまうことを容認する」という記事です。

これ実はすごいことです。
流れが変わりそうですね。
僕も今回のような状況では「配当より雇用維持」を最優先すべきと考えます。
記事にもあるように、長期的に見れば配当減らして雇用を守ったほうが会社の成長に寄与するからです。

そこまで会社の将来を考えて投資をする投資家が増えるといいですね。

リーマンショック時には、投資家と企業は全く逆のことをしました。
つまり、従業員を解雇して利益や資金を確保し、投資家への配当や自社株買いを優先しました。
それでは投資家と従業員の溝はますます深まり、格差社会が広がってしまいます。
現にリーマン・ショックのときにはそういった批判が多く出ました。

企業もどんどん配当なんか減らしている

でも今回企業は、長期的成長を意識し、雇用を守る動きがでてきています。

例えば、アメリカの通信大手AT&Tは、自社株買いを停止して、顧客対応にあたる従業員のボーナスを2割増やす方針を取りました。
AT&Tは、あのリーマンショック時でも自社株買いを続けていた会社です。
そんな会社が方針を変えました。

アパレル超大手のギャップも、今回は自社株買いをやめて福利厚生を維持するそうです。

日本にも配当を減らしたりなくしたりする流れが来ています。
あのANAホールディングス(9202)も、先日10年ぶりの「無配」を発表しました。

高配当銘柄への投資が必ずしもいいわけではない。

「高配当銘柄だから」という理由だけで株を購入する人がいます。

たしかに僕も高配当はワクワクするし好きです。

高配当銘柄投資は長期投資を促進します。
短期的なギャンブルのような投資を遠ざけることができるので好意的です。
同じ長期投資家として親近感さえを覚えます。

そして、高配当銘柄に長期投資をして、配当を再分配して富を築くというやり方は合理性があります。
とくに優良企業&高配当銘柄ですね。

そういったことを推奨する本も多くあります(ジェレミー・シーゲルとか)。

でも、高配当ばかりに目をくれると、減配時に株価が大きく下がったり、長期的には株価が下落して結局損をしてしまうということも往々にしてあります。

いつ配当がなくなるかなんて誰にもわかりません。

ちなみに、シーゲルは大好きです。

『株式投資の未来』は何度も読みました。過去200年のデータをとってきたのはさすがですし、読みやすさもあります。
さらに、オールドエコノミーに投資して再分配して富を築けるという内容も説得力があります。
(ちなみに、バフェットもシーゲルのことを推奨しています)

でも、実際に彼はそれで富を築いたのでしょうか?

高配当への投資を謳う評論家は数多くあれど、彼らの多くが実際にその手法で富を築いているわけでは決してありません。
(もし投資でめっちゃ成功して金持ちだったらごめんなさい)

優秀な評論家が、優秀な投資家であるとは限りません。
どの世界でもそうですね。

さらに長期的な目線の投資家となる必要がある

短絡的に高配当銘柄に投資をするのではなく、配当も含めた会社の成長を見据えた投資が今後はもっと求められます。
そこには、配当を受けるべきか未来に回すべきかを考える必要もでてきます。

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは決して投資家に配当を出さないことで有名です。
それでも、長期的に株主に驚異的な利回りで報いてきました。

成長する会社を選ぶためには、会社の過去の数字をしっかり見ることが必要です。

そして本当に理解をした事業に投資をする。
そんなまともな投資をしていきましょう。

シェアブログではそのためのお手伝いをしています。
配当利回りはもちろん、PER,売上高、EPS、BPS、ROEなどを長期にわたって見ています。

長期にわたって伸びている企業はやはり今後も伸びていく可能性が高いからです。
過去に頑張って実績がある人は将来も伸びる可能性が高いです。
今まで成績がゼンゼン良くない人が急に勉強して出世するようなケースはレアです(もちろんそういうサクセスストーリーは大好きですが、)

初心者はとくに、高配当というだけで飛びついて痛い目を見る人が多すぎます。
ぜひ、「配当利回りが高い」ということ以外の投資判断基準も持ちましょう。

そこには、今まであなたが見えなかった世界が広がるかもしれません。

 

 

【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を1,200万円分買いました。

今回のコロナショック、多くの銘柄が下げています。

2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。

そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。

そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、「ある一つの日本株」に1,200万円以上を投資しました。


多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。

これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。

バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」

今回のコロナショックで資産の80%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?

理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)

もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。

最大のチャンス!コロナショックで私が1,200万円全力投資した銘柄

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

この著者の最新の記事




スクリーンショット 2018-05-05 21.47.24







アーカイブ




ページ上部へ戻る