高配当で隠れた優良銘柄!熊谷組(1861)の株価を分析!
- 2021/4/23
- 日本株分析
気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
では、本日も早速分析していきましょう。
こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。
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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
-長期チャート
-短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率) →とくに大事
8. まとめ
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では、まず熊谷組について説明していきます。
1 熊谷組について
(1)ゼネコン準大手
(2)バブル崩壊後は経営危機も
(3)時価総額1,392億円
熊谷組は、ゼネコン準大手の一角です。
設立は1938年。
新宿野村ビルディングなど日本国内で数多くの超高層建築を手がけています。
そして世界最高層ビル「台北101」(ドバイのブルジュ・ハリーファ完成により世界第2位の高さ)の施工を中心に行い、香港の街にそびえ建つ中国銀行タワーなど、海外工事における実績も目立ちます。
また、日本最大級の規模となる徳山ダムを手がけるなど大型土木工事が定評。
特にトンネル工事には高い技術力と実績を有し、青函トンネル、黒部トンネル、関電トンネル、関門トンネル、天王山トンネル、関越トンネルなどの最難関工事にも携わってきました。
そのため業界では「トンネルの熊さん」と呼ばれています。
なんか、かわいいですね。
また、リニア中央新幹線の山梨県での実験線を施工しています。
1980年代は海外工事に関しては日本の首位を独走する売上高1兆円を上回る建設会社であり、完成工事高、経常利益も上位5社内に常時入っていたが、バブル崩壊後は海外資産・不動産投資・債務保証が裏目に出て経営危機に陥りました。。
主要銀行の住友銀行(当時)を始めとする各行の債権放棄(2000年12月に債務免除4300億円、2003年10月に債務免除他3000億円)などによって従業員数も最盛期の3分の1に減らし、五代目松本良夫の指揮のもと老舗建設会社としての再建を達成しました。
その後、アベノミクスや東京オリンピック特需、リニア新幹線の影響により長らく続いていた厳しい経営状態から大きく脱却している。
2017年11月、大手ハウスメーカーの住友林業と資本業務提携し、同社の持分法適用会社に。
2020年、経済産業省と東京証券取引所が選出する、女性活躍推進に優れた企業として顕彰される「なでしこ銘柄」に初選出されました。
そして、時価総額は1392億円です。
ランクはCランクです。
2. 株価、利回り、PERなど
では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。
・株価 2,976円
・PER(株価収益率)7.91倍
・配当利回り 4.03%
・流動比率 1.54倍
株価は2,976円です。
100株単位で売買できるので、297,600円から投資をすることが可能です。
日本株の中では普通ですね。
次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは7.91倍です。
10倍割っています。
かなり割安の水準です。いいですね
そして、配当利回り。
こちらは4.03%です。
いいですね!
4%を超えています。高配当銘柄です。
最後に流動比率。流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。
流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア
なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。
この会社の流動比率は1.54倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。
3. チャートについて
次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。
まずは長期チャートです。
凄まじいチャートですね。
バブル崩壊により株価が一気に崩れました。
こんなデータもあります。
バブル期から97%も下落しています。
1,000億円以上の銘柄ではトップです。
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次に、短期チャートを見ていきましょう。
過去1年間のチャートです。
こちらは一転、堅調です。
そこまで変動率は高くないですが、しっかりと伸びています。
直近下げていますが、この銘柄固有というよりは日本の株式全体が下げています。
こういうときは後から振り返ると得てして絶好の買い場になることが多いです。
4. 売上高について
では、売上高見ていきましょう!
ちなみに、熊谷組の決算月は3月となっています。
バブルから97%も株価下落している熊谷組ですが、ここ数年の売上高はわるくないです。
むしろ2017年度からしっかりと伸びています。
これは意外でした。
5. EPS(1株あたりの利益)について
次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。
そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。
では、見ていきましょう!
こちらは、キレイな右肩上がりではないですね。
残念です。
可もなく不可もなくといったところでしょうか。
6. BPS(1株あたりの純資産)について
次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。
では、見ていきましょう。
こちらはキレイな右肩上がりです。
良いですね。
素晴らしいです。
ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、17.27%です。
つまり、年間17.27%ずつこの会社は成長し続けているということです。
7. ROE(自己資本利益率)について
では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。
一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。
見ていきましょう。
いいですね!
合格ラインをしっかり超えています。
ROEはかなり高いラインです。
コレもいい意味で裏切られました。素晴らしいです。
ちなみに自己資本比率は43.8%です。
8. まとめ
・高配当・割安
・BPS・ROEもしっかり
では、熊谷組を総合的にまとめましょう!
過去3年のPER安値平均が7.3倍なので大体現在もかなり割安に放置されている銘柄です。
そのため配当は4%を超えており、高配当銘柄好きにもうれしい状態です。
さらに、数字も良好。
とくにBPSの伸びとROEの高さは長期投資をする上で高評価でした。
時価総額1,300億円ということで伸びしろもあり、今後も期待できます。
ただ、個人的にもかなり気になった銘柄です。
というより結構好きな銘柄です。
気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行って下さい。
【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を2,140万円分買いました。
今回のコロナショックで多くの銘柄が下げました。
2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。
そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。
そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
※2021年4月現在も割安な状態は続き、今もどんどん買い増しをしています。
多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。
これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。
バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」
今回のコロナショックで資産の90%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?
理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)
もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。