東電福島原発の汚染水処理で注目!イメージワン(2667)の今後の株価は?

気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

では、本日も早速分析していきましょう。

こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。

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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
-長期チャート
-短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率)  →とくに大事
8. まとめ
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では、まずイメージワンについて説明していきます。

1 イメージワンについて

(1)医療機関向けの画像診断システム

イメージワンは、医療機関向け画像診断システムの販売サービス会社です。


1984年設立。89年に衛星画像事業に進出。
92年に医療診断画像処理機器の輸入販売を開始します。

衛星画像事業は契約期限切れるが無人飛行機を使った画像システムを育成しています。
病院向けの医療画像管理システムやクラウド型電子カルテに重点を置き、3D化などバージョンアップで更新需要を深耕します。
放射線科情報システムや病院情報統合システムなど自社開発品を育成しています。
19年にテレメトリー式心電送信機、遠隔看取り支援システム売却の一方、再生可能エネルギーに参入しました。

ちなみに、四季報春号「発売後1カ月の株価上昇率」ランキングTOP20では、堂々の2位です。131%も上昇!

(2)東電福島原発の汚染水処理で注目!

最近では、放射能除染や土壌・水浄化に関する技術開発を行う創イノベーション(東京都千代田区)との連携で、「ALPS処理水に含まれるトリチウムの分離技術」の共同実証試験を進めています。
東京電力福島原発の汚染水処理問題でクローズアップされたトリチウム除去が急速にテーマ性を帯びており、関連有力株として投資資金の攻勢が続いています

「空売りも高水準に呼び込んでいる状態で、その強制的な買い戻しをバネに典型的な踏み上げ相場の様相を呈している。」とも言われています。

■福島第一原発の処理水ニュースについて
そもそも処理水のニュースについてここで一度おさらいをしておきましょう。

日本政府が東京電力福島第一原発の処理済み汚染水100万トン以上を、約2年後をめどに海洋放出すると決めた。多くの専門家は安全だと指摘する一方、漁業関係者は強硬に反対し、環境保護活動家や近隣諸国は懸念を示している。

東京電力は、福島第一原発にたまり続ける放射能汚染水を、多核種除去設備(ALPS)で処理してタンクに保管。たまったこの処理水がすでに約120万トンに達している。放出前にはこれをさらにALPSで二次処理し、海水で薄め、放射性物質の濃度を飲料水よりも低いレベルまで引き下げる計画という。

国際原子力機関(IAEA)は、各国の原発で行われている排水放出の国際慣行に沿ったものだとして、「科学的に妥当で環境影響はない」との見解を示している。

一方で、日本の全国漁業協同組合連合会など地元の漁業関係者は、風評被害につながると、海洋放出に強く反対している。中国や韓国も懸念を示している。

120万トンってすごいですね。
プール1杯(25m) が500トンなので、120万トンだと2,400杯分になります。

このタンクが1週間に1基増えています。

なのでいまはこんな感じになっています。

タンクだらけですね。

汚染水を処理したものが「処理水」です。
ただし、「トリチウム」という放射性物質は、浄化処理によって取り除くことができず、
処理水の中に残ってしまいます。

トリチウムとは、水素の一種で、ごく弱い放射線を出す放射性物質です。

そして、除去することがとても難しいと言われています。

(引用:経済産業省HP)

しかし、今回イメージワンはこの難しいとされているトリチウムの分離の実験に取り組んでおりかなり成果が出ているということが期待されています。

(3)時価総額107億円

そして、時価総額は107億円です。


時価総額ランクだと、Fランクです。

一般的に時価総額が低ければ低いほど、株価が大きく上下する可能性もあり、リスクは高くなりますがリターンも高くなる傾向があります。
時価総額5,000億円の株が10倍になるのは難しいですが、500億円レベルの株価が10倍になるのはそんなに珍しいことではありません。
なのでテンバガーを狙うならDランク以下がおすすめです。

2. 株価、利回り、PERなど

では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。

・株価 1,294円
株価は1,294円です。
100株単位で売買できるので、129,400円から投資をすることが可能です。
いいですね。
日本株の中では比較的少額から取引が可能な銘柄です。

・PER(株価収益率)269.58倍

次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは269.58倍です。
かなり割高ですね。
それだけ人気が集中しているということです。

・配当利回り 0.00%

そして、配当利回り。
こちらはありません。

・流動比率 5.19倍

最後に流動比率。流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。

流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア

なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。

この会社の流動比率は5.19倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。

3. チャートについて

次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。

まずは長期チャートです。


上場は2000年の9月です。

長期で見ると右肩上がりというわけではありませんね。
長期投資は決して報われてはいません。

ただ、直近の伸びがすごいですね。
さらに出来高も伴って大きく上昇しています。

上場以来一番といってもいいほど、かなり注目が集まっています。

次に、短期チャートを見ていきましょう。

過去1年間のチャートです。

この短期チャートを見ると、
2021年の中でも注目を集めているのが4月以降ということがわかります。

株価が一気に跳ね上がっています。
そして、大きく反落もしています。

時価総額100億円レベルなのである程度の資産があれば株価は大きく動かせてしまいます。
マネーゲームの様相がかなりあり、初心者がうかつに取引するのは大変危険な銘柄です。

いわば、台風の日に波がものすごいことになっているなか、
初心者がサーフィンに行くようなものです(たとえ分かりづらくてすみません)

4. 売上高について

では、売上高見ていきましょう!

ちなみに、イメージワンの決算月は9月となっています。

こちらはいいですね。
しっかりと伸びています。
5年で売上高は約2倍に伸びています。

5. EPS(1株あたりの利益)について

次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。

そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう!

こちら凸凹ですね。
行っている事業は素晴らしいのですが、過去の実績という側面からみるととても長期投資をする気にはなれません。

6. BPS(1株あたりの純資産)について

次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。

では、見ていきましょう。

うーん、ものすごく良いというわけではありませんが、わるくはありません。
2019年度までは伸びており、直近は少し下げています。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、13.74%です。
つまり、年間13.74%ずつこの会社は成長し続けているということです。

7. ROE(自己資本利益率)について

では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。

一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。

見ていきましょう。

ひと目でわかるかと思います。

よくないですね。
マイナスの年度もあり、さらに凸凹しています。

実績のある優良株への長期投資という面では向きません。

ちなみに自己資本比率は86.9%です。
こちらはかなり高いですね。

8. まとめ

・行っている事業と将来性は良い
・ただ、過去の実績は不十分

では、イメージワンを総合的にまとめましょう!

行っている事業は素晴らしいです。
さらに将来性もあります。

ただ、EPSやROEはなど過去の実績を見ると、まあまだ100億レベルの会社なので
仕方がない部分はあるのですが、ほぼ実績はないに等しいです。

さらに注目を集め株価も乱高下してます。

いずれにせよ現在はとても適正な価格で購入できるレベルとは思えません。
個人的にには(とくに初心者の方は)様子を見たほうが賢明です。

 

 

 

【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を2,140万円分買いました。

今回のコロナショックで多くの銘柄が下げました。

2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。

そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。

そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
※2021年4月現在も割安な状態は続き、今もどんどん買い増しをしています。


多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。

これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。

バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」

今回のコロナショックで資産の90%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?

理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)

もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。

最大のチャンス!コロナショックで私が2,140万円全力投資した銘柄

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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