急落の理由は?AI inside(4488)の今後の株価を分析!

気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

では、本日も早速分析していきましょう。

こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。

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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
  -長期チャート
 -短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率)  →とくに大事
8. まとめ
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では、まずAI insideについて説明していきます。

1 AI insideについて

(1)AI認識技術を活用する会社
AI insideは、AI認識技術活用したクラウド型OCRサービスが柱の会社です。
手書き文字のデジタル文字変換に強みがあります。

手書き文字をAI(人工知能)の認識技術によってデジタル文字コード変換(OCR)するAI−OCRサービス「DXSuite」を企業向けに展開しています。
サービス内容は複数あり、各種申込書や受発注帳票など定型の帳票を読み取りデジタルデータ化するほかに、複数種類の帳票を仕分けてデジタルデータ化するサービスがあり、組み合わせて利用可能です。
顧客企業は金融・証券、製造、小売、物流、不動産と幅広いです。

最近では、自治体コロナワクチン接種管理業務用にハードウェア一体型OCRサービス提供開始しました。

また、誰でもAIを作れるサービスもはじめました。
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人工知能(AI)開発のAI insideは、簡単な入力とクリック操作だけでAIを作れるサービスを始めた。専門知識を持った技術者ではない人でもAIを開発、運用できる。

この発売した「Learning Center(ラーニングセンター)」は、データを入力し、AIが学習できる形に加工してAIを作成することができる。作ったAIは学習したデータをもとに推論した結果を利用者に提示する。書類上の文字の読み取り、設備や製品の外観検査、医療での画像診断の補助での利用を想定する。

AIの作成機能は月10万円、作ったAIの利用は月3万円。
大日本印刷と組み、導入支援のサービスも始めた。
大日本印刷が自社サービスとラーニングセンターを組み合わせた利用計画を作成し、ラーニングセンターを販売する。
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(2)急落の理由は?
ただ、このAI inside、直近で株価が大きく急落しています。
その急落の理由は大口顧客に契約不更新です!

OEMパートナーであるNTT西日本から「AI-OCRサービス」のライセンスのうち未使用分について期間満了日をもって更新を行わないとの通知を受けたと発表。これが嫌気(いやけ)されました。

NTT西日本は当社の「DX Suite Liteプラン」を「おまかせAI OCR」という名称で提供しています。
「おまかせAI OCR」の多くのユーザーが1年間の最低利用期間を待たずにライセンスを解約しているといいます。
3月末時点で9284件のライセンスのうち、5~6月に7636件が不更新になる見込みです。

すべての契約が更新されないものと仮定した場合、継続課金型売り上げ17億6300万円が減少することになります。
22年3月期の予想売上が46億円なので、全体の約30%にあたります。
これはかなりのインパクトですね。
2022年3月期業績への影響は5月12日の決算発表時に公表する予定となっています。

(3)時価総額911億円
そして、時価総額は911億円です。

時価総額ランクだとDランクです。
まだまだこれからの会社です。

2. 株価、利回り、PERなど

では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。

・株価 23,300円
株価は23,300円です。
100株単位で売買できるので、2,330,000円から投資をすることが可能です。
かなり投資資金が必要ですね。
いわゆる値がさ株というやつです

・PER(株価収益率)75.97倍
次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは75.97倍です。
かなり割高ですね。
それだけ人気が集中しているということです。

・配当利回り 0.00%
そして、配当利回り。
こちらはありません。

・流動比率 4.00倍

最後に流動比率。流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。

流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア

なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。

この会社の流動比率は4.00倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。

3. チャートについて

次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。

まずは長期チャートです。


上場は2019年の12月です。

上場してまだ日が浅いです。
2020年11月までは大きく上昇。駆け足でピークを迎えました。

ただ、その後は下落。
96,000円あった株価も半年足らずで約4分の1となりました。

こわいですね。
値動きが怖いです。

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次に、短期チャートを見ていきましょう。
過去1年間のチャートです。

上場してから日が浅いのでチャートの形自体はほぼ変わりません。
見え方は一緒です。

長期線と短期線がデッドクロスしている今年の2月5日以降、大きく崩れています。

4. 売上高について

では、売上高見ていきましょう!

ちなみに、AI insideの決算月は3月となっています。

売上高、いいですね。
まだ3期だけですが、すごいですね!
直近大きく上昇しています。

5. EPS(1株あたりの利益)について

次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。

そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう!

こちらはマイナスから、直近はプラスに転じています。
やはりデータが少ないのがネックですが、これだけを見ると悪くはありません。

6. BPS(1株あたりの純資産)について

次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。

では、見ていきましょう。

こちらも直近大きく伸びています。
PERが高いのもうなずけます。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、142.55%です。
つまり、年間142.55%ずつこの会社は成長し続けているということです。
まだ上場して日は浅いので、このデータを鵜呑みすることはできませんが、それでも驚異の成長率ですね。

7. ROE(自己資本利益率)について

では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。

一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。

見ていきましょう。

これもデータが少ないので判断が難しいですね。
ただ、直近はROEは20%を超えており、良い経営をしているということはわかります。

ちなみに自己資本比率は58.8%です。
こういった企業にしては自己資本比率は高めです。

8. まとめ

 

 

では、AI insideを総合的にまとめましょう!

AIというたしかな技術力を持つ会社です。
専門知識を持たなくてもAIを作るサービスを大日本印刷とはじめたりと注目も集めている会社です。

上場して日が浅く、EPSやBPSのデータが少ないので判断は難しいのが率直な感想です。
また時価総額も小さく値動きも荒いので初心者が安易に大きな金額を投資する銘柄ではありません。

それでも、今回の急落は個人的にはちょっとチャンスかもなと感じています。
悪材料の売上高に占めるインパクトはたしかにすごいですが、それを乗り越えて成長を続けることができればこういった急落はあとから見て絶好の買い場になる可能性もあります。

ただ、ハイリスク・ハイリターンであることは間違いありません。

投資する時はそういった銘柄ということを承知の上で検討を行って下さい。
個人的にも少し気になる銘柄です。

気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行って下さい。

 

 

【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を2,140万円分買いました。

今回のコロナショックで多くの銘柄が下げました。

2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。

そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。

そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
※2021年4月現在も割安な状態は続き、今もどんどん買い増しをしています。


多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。

これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。

バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」

今回のコロナショックで資産の90%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?

理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)

もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。

最大のチャンス!コロナショックで私が2,140万円全力投資した銘柄

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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