
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はPCデポ【7618】の株価を分析。そして今後を予想していきます。
PCデポ(ピーシーデポ)とはどんな会社?
ピーシーデポコーポレーション(PCデポ)は、コンピューターおよびアプリケーションソフトウエア、コンピューター関連商品を販売する小売店を経営しています。横浜地域での直営店をはじめフランチャイズ店の経営も行っています。
また、同社はインターネット接続サービスも提供しています。
そんなPCデポ、社長は野島隆久氏。
現在の社員数は1,959人です。
ちなみに代表取締役の野島隆久氏はノジマの代表執行役兼社長である野島廣司の実弟です。
現在の株価は?
現在の株価は541円前後です。
取引単位は100株なので、54,000円程度でPCデポの株を所有することが可能です。
5万円前後で買えるなら初心者にも買いやすい銘柄ですね。
50万円とか100万円とか日本株にはゴロゴロあるので。
PCデポのPER(株価収益率)は、現在13.98倍。
10倍は超えているものの15倍前後なので適正〜割安のラインです。
配当利回りは、2.4%です。
いいですね。比較的高配当の部類です。
過去の長期のチャート
見ると上場後すぐに最高値をつけており、その後はパッとしません。
「出オチ」銘柄ですね。
ただ、その後2016年にかけて鋭利に上昇し、急落する動きも見せています。
急落の原因は【炎上】PCデポ詐欺被害騒動まとめ【高齢者】によるものですね。
概要を説明すると以下です。
発端となったのは、Twitterユーザーのケンヂさん(@kenzysince1972)の投稿。80歳過ぎになる父が毎月1万5000円の高額サポート契約を結ばされており、解約しようとしたら10万円の契約解除料を支払わされた――という内容で、インターネット上では「相手が高齢であるのをいいことに、本来必要ないサポート契約まで結ばせていたのではないか」など、PCデポに対する批判が集まっていました。
ねとらぼより引用
これ自体は老人を食い物にしたえげつない炎上事件として株価を大きく下げました。
かなり大きく動くのでこういった銘柄を買うと、気になる人は神経をすり減らしてしまうかもしれません。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
2017年11月をピークに下落トレンドです。
どんどんしぼんでしまっている印象です。
PCデポの売上高は?
うーん、右肩下がりです。
PCデポのEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちら、FY2016をピークに下げてしまっています。
直近は、FY2016のピーク時から35%近くもEPS(1株あたりの利益)が減ってしまっています。
よくないですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらはキレイな右肩上がり。
いい感じですね。しっかり1株あたりの純資産は増やせていることがわかります。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近8.47%。
直近は、とうとう合格ラインの10%を割ってしまっています。
うーん、ちょっと厳しいですね。
最後に、流動比率は4.18倍。
こちらは1倍を超えているのでしっかり合格です。
PCデポの今後をまとめると
数字を見ると、そんなにわるくもないのですがよくもありません。
売上が落ち込んでいるのが一番気になります。
今後長期で継続的に売上を伸ばせるような業種なのか、そもそも優位性はあるのかは個人的には懐疑的です。
少なくとも僕は買いたいとまでは思えませんでした。
日本株には思わず投資したくなる魅力的な銘柄が実はあります。
そんな銘柄を一緒に見つけていきましょう!