日本水産(ニッスイ)の今後の株価を分析

気になる銘柄を分析し、ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。

では、本日も早速分析していきましょう。

こういった流れで説明していきます。
最後までしっかりご覧いただけると幸いです。

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1. 会社の説明
2. 株価、利回り、PERなど
3. チャート
  -長期チャート
 -短期チャート
4. 売上高
5. EPS(1株あたりの利益) →とくに大事
6. BPS(1株あたりの純資産)→とくに大事
7. ROE(自己資本利益率)  →とくに大事
8. まとめ
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では、まず日本水産(にっぽんすいさん)について説明していきます。

1 日本水産について

(1)水産大手
(2)冷凍食品で成功
(3)時価総額1,609億円

1 日本水産とは?

日本水産は、水産物の漁獲および買付、そして冷凍食品、缶詰、その他の加工食品を製造しています。
水産業界ではマルハニチロに次ぐ2位の会社です。

家庭用冷凍食品で成功、売り上げの半分近くを食品事業が占めます。

通称は、同社のブランド名でもあるニッスイです。

売上高比率は、水産42%、食品49%、ファイン4%、物流2%、他3%です。
海外比率は31%です。

 

そして、時価総額は1609億円です。

独自の時価総額ランクでは、Cランクです。

2. 株価、利回り、PERなど

では、次に、株価や配当利回りを見ていきましょう。

・株価 516円
・PER(株価収益率)11.24倍
・配当利回り 1.65%
・流動比率 1.29倍

株価は516円です。
100株単位で売買できるので、51,600円から投資をすることが可能です。
いいですね。10万円以下で購入できる銘柄です。これなら初心者でも気軽に購入することができます。

次に、PER。株価収益率ですね。
こちらは11.24倍です。
いいですね。10倍前後なので割安の水準です。

そして、配当利回り。
こちらは1.65%です。
普通ですね。少しだけ配当があります。

最後に流動比率。流動比率とは、企業の安全性を表す数字です。
流動資産/流動負債で表すことができます。
流動資産とは、1年以内に現金化できる資産。
流動負債とは、1年以内に返済すべき負債。

流動比率が1倍より高いと、
1年以内に現金化できる資産>1年以内に返済すべき負債
→支払えるので安全性についてはひとまずクリア

なので、まずは1倍を超えているかどうかを見ます。
1倍を超えていればOKです。

この会社の流動比率は1.29倍です。
1倍を大きく超えているので会社の安全性についてはクリアです。

3. チャートについて

次に、チャートを分析していきましょう。
あまり深入りせずザックリと説明していきます。

まずは長期チャートです。


上場は1949年の5月です。

長期で見るとあまり方向感がありませんね。

2007年に大きな上昇を経験し、その後は急落(「打ち上げ花火」とよんでいます)。
その後、安値圏を低迷していましたが、ここ数年で再び上昇しましたが2019年3月をピークに再び大きく下落しています。

パッとしないチャートですね。

 

次に、短期チャートを見ていきましょう。
過去1年間のチャートです。

こちらも動きがほとんどありませんね。
ただ、2021年にはいってからは25MAと75MAが共に上向いてきており、上昇の兆しも見えて期待が持てます。

4. 売上高について

では、売上高見ていきましょう!

ちなみに、日本水産の決算月は3月となっています。

うーん、キレイな右肩上がりではありませんね。
なんとも言えません。判断が難しいところです。

5. EPS(1株あたりの利益)について

次に、EPSを見ていきましょう。EPSとは1株あたりの利益のことです。
単年度でみるというより、過去数年にわたってチェックします。

そして、過去数年でしっかり右肩上がりでEPSが上昇していれば、利益を伸ばしているということです。
それは優秀な企業と評価できます。
一方、EPSが右肩下がりとなったり、デコボコしていれば要注意です。
長期投資としてそういった会社を検討するべきではありません。

では、見ていきましょう!

こちらは2018年度をピークにジワジワと下げています。
株価がイマイチパッとしないのはこのEPSの推移にあったのですね。
納得です。

6. BPS(1株あたりの純資産)について

次は、BPSです。
BPSとは、1株あたりの純資産のことです。純資産とは、会社の価値のこと。
つまり、BPSは1株の価値そのものを表します。

では、見ていきましょう。

こちらはキレイな右肩上がりです。
良いですね。

ちなみに、この期間の年平均成長率(CAGR)は、8.56%です。
つまり、年間8.56%ずつこの会社は成長し続けているということです。

7. ROE(自己資本利益率)について

では、ROEについて。
ROEとは、自己資本利益率のことです。
「会社の自己資本をつかってどれだけの利益を出すことができるか?」という数字です。
ROEは、先程のEPSとBPSでも求めることができます。
ROE = EPS / BPS です。

一般的に10%を超えていれば合格ラインとします。
つまり10億円の元手(純資産)で1億円を稼ぎだせればROE10%なので合格です。
そして、10%を毎年しっかり超えているような企業が我々長期投資家が検討するに値する優良企業です。

見ていきましょう。

いいですね!合格ラインをしっかり超えていました。
ただ、2019年度からはROEが低下し、2020年度はとうとう合格ラインを下回ってしまいました。
今後に期待ですね。

ちなみに自己資本比率は33.0%です。
こちらは決して高いとはいえません。

8. まとめ

・正直に言うと、微妙
・個人的にはスルー

では、日本水産を総合的にまとめましょう!

各数字の伸びがパッとしませんでした。

「これは!」と思うポイントもなく、個人的には投資はスルーします。

気になった方はぜひIRなどもチェックして検討を行って下さい。

 

 

【ちょこっと宣伝】追記 今井バフェット、株を2,140万円分買いました。

今回のコロナショックで多くの銘柄が下げました。

2017年11月から投資ブログをピタッと止めていた私。
それは他ならぬ「株価が高水準だった」からです。

そして今回の下落。
優良銘柄が適切な評価をされておらず、「お宝がザクザク」しています。
紛れもなく10年に一度のチャンスです。

そんな中、私も投資を再び再開しました。
貯金1,400万円のうち、ある一つの日本株に1,200万円以上を投資しました。
※2021年2月現在も割安な状態は続き、今もどんどん買い増しをしています。


多くのお宝銘柄の中で、さらに埋もれている「これはものすごい!」と感じた銘柄があったからです。

これまで何百と日本株を分析した私が、身銭を切って投資しました。

バフェットはこう言いました。
「賢い人たちは、チャンスが訪れたときに大きく賭けます。オッズが有利なときは大きく賭けるのです。
しかし、そうでないときは賭けません。ただそれだけです。」

今回のコロナショックで資産の90%以上を投じた銘柄とは?
今井バフェットが何に勝負をかけたのか?

理由とともに売買履歴や今後の売買戦略なども詳細に述べています(適宜更新予定です)

もし気になる方はコチラを見て下さい。
ちなみに有料ですが、途中まではタダで読めます。

最大のチャンス!コロナショックで私が2,140万円全力投資した銘柄

今井バフェット

今井バフェット株式長期投資家

投稿者プロフィール

株式に長期投資をしている36歳。

節約をして限界まで可処分所得を減らし、種銭をつくり、株を買い増している。
年間300万円の貯金で年利8%の運用が目標。

投資スタイルはバイ・アンド・ホールド。一度買ったらずーっと売らないつもり。
目標資産、まずは1,000万円!(→2020年達成)
次は、3,000万円!(→2021年達成)

46歳で資産1億円をめざす。

近視眼的な投資では理性を失い、結果としてお金と時間を失う
(ウォーレン・バフェット)

(詳細な資産推移はこちら)

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