気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回はテレビ朝日ホールディングス【9409】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
テレビ朝日ホールディングスとはどんな会社?
テレビ朝日ホールディングスは、関東地方を中心にテレビ番組の企画・制作・放送を提供しています。全国ネットを通じて、コマーシャルのスポットセールスも提供しています。
また、同社は音楽出版物の版権管理、事業イベント企画、放送用機器等の販売、テレビショッピング放送なども行っています。
最近のTV番組がつまらない
予断なのですが、最近のミュージックステーションどうにかならないのでしょうか?
素人さんの踊ってみた動画や、インタビューなどで大幅な時間が割かれ、歌番組も俳優やタレントと抱合せての出演。
あとは知らない高校生や大学生がダンスを披露したり(特定の生徒を批判しているわけではないです。もし自分の子どもがMステ出られたら僕もうれしいでしょうし。)。
迷走している感じがはっきりと伝わります。
(昔のアーティストが出て、歌とトークだけというシンプルな演出では数字を取れなくなってしまったということなんでしょうかね?)
テレビ局は違えどTBSのカウントダウンTVも最近は「アーティスト密着」みたいなコーナーで尺のほとんどを使い、音楽のランキングはおまけ程度です。
こんな意見も
最近一組のアーティストの密着をずっと流してる回あるよね。
ランキングでいろんな曲ちょこちょこ聴きたい気分なのに密着インタビューをずっとやってて、興味がないアーティストの時は見なくなっちゃった。
あと、ついでだから物申しますが「行列のできる法律相談所」ってもう完全にただのゲストを囲んでのトーク番組になってますよね。
弁護士さんがおまけと化してます。
正直、テレビ番組を見ても僕は「クレイジージャーニー」と「ワールドビジネスサテライト」くらいしかおもしろいと思えるものはなく、テレビ離れが進む気持ちもわかります(もともとは超のつくほどテレビっ子でした)
そりゃあ若い世代もTV見るなら、TwitterやりながらYoutubeかTiktok(動画配信アプリ)やるよなーと思います。
そんなテレビ朝日、2016年4月にサイバーエージェントとの共同出資によるインターネットテレビ局『AbemaTV』が開局しました。
このAbemaTV、かなり面白い試みで興味をもって見ています。
もしかしたらメディアの在り方を変えてしまうかもしれない潜在力をもっています。
そんなテレビ朝日ホールディングス、取締役社長は吉田慎一氏。
現在の社員数は4,938人です。
現在の株価は?
現在の株価は2,287円前後です(2018年7月)。
取引単位は100株なので、22万円前後でテレビ朝日ホールディングスの株を所有することが可能です。
20万円前後で投資がはじめられるので、まあそこそこ気軽に投資がはじめられます。
テレビ朝日ホールディングスのPER(株価収益率)は、現在15.47倍です。
15倍前後なので、適正ラインです。
配当利回りは、1.75%です。
日本株にしてはなかなかの配当ですね(あくまでなかなかなので高配当とまではいっていない)。
株主優待は、100株保有でテレビ局見学や番組収録の見学ができるそうです。
テレビ好きな人にはいいかもしれませんね。
テレビ朝日の過去の長期のチャート
波が大きいですね。
最高値は2000年の3,600円。
最安値は2012年の1,029円です。
ちなみに直近1年のチャートはこちら
うーん、方向感がないです。
直近大きく盛り上がった4月からは下げています。
テレビ朝日ホールディングスの売上高は?
実は結構いい感じの右肩あがりです。
これはポイント高いです。
テレビ朝日ホールディングスのEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらも直近こそ横ばいですが、比較的キレイな右肩あがりです。
わるくはありません。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらも堅調な右肩あがりです。
素晴らしい!
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
最後に、ROE(株主資本利益率)は直近4.83%
テレビ業界のROEはそんなに期待していなかったので「やはりか」といった低ROEです。
他の数字の伸びがよかっただけに残念です。
最後に、流動比率は2.92倍。
こちらは1倍を超えているので全然問題ないです。
流動比率とは?
流動資産とは一年以内に現金化される資産で、流動負債とは一年以内に支払期限の到来する返済義務です。
したがって流動資産が流動負債を上回っている、つまり流動比率が100%以上(1倍)であるということは、短期的な支払能力が支払義務をまかなって余りあるということで、支払余力があると推測することができます。
テレビ朝日ホールディングスの今後をまとめると
PERも低いし、配当もそこそこあるしし、各財務の伸びも良かったのですが、ROEだけが残念です。
これでROEが10%を超えていれば(8%でもいい)、結構真剣に投資対象となったのですが。
ただ、今後Abemaでこういった状況も変わるかもしれません。
動向をウォッチしていきたいと思います。
期待している銘柄です。