
気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は良品計画【7453】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
良品計画とはどんな会社?
良品計画は、自社ブランド商品である無印良品及びMUJIの商品企画および加工、小売、卸売を行っています。主な商品は、ニットセーターおよび食品、家庭雑貨などです。
皆さんご存知のあの無印良品の会社です(よく間違えるのですが、無印「商品」ではなく「良品」です)。
一度くらいは行ったことがあるのではないでしょうか。
いつ行ってもなんともいえないオシャレな感じがありますよね。
もともとは西友のPB事業部として発足し1989年に分離独立しました。
海外は中国出店を強化しています。
とくに化粧品や美容、収納関連などが国内外で人気が高いです。
そんな良品計画、社長は松崎暁氏。
現在の社員数は9,137人です。
現在の株価は?
現在の株価は2,128円前後です。
取引単位は100株なので、21万円程度で良品計画の株を所有することが可能です。
2019年9月に株式を1→10に分割してだいぶ買いやすくなりました。
いぜんは最低でも150万円〜300万円くらいないと買えない高嶺の花だった銘柄です。
これで買いたい人が多く増えたと思います。
良品計画のPER(株価収益率)は、現在23.29倍です。
20倍を超えているので、適正〜少し割高といったレベルです。
配当利回りは、1.78%です。
高配当とまではいえませんが、少しはあるといった印象です。
株主優待は、ありません(無印良品の割引券とはあるのかと思いました。)
過去の長期のチャート
設立は1978年。一部上場は1998年です。
上場来最安値は2002年です。
ここ数年で一気に盛り上がり、2018年にピークを見せ、その後下げています。
直近1年のチャートはこちら
なんといっても注目すべきは直近の急落です。
ストップ安となっています。
19%近く下落しています。
原因は決算が下振れしたことです。
良品計画<7453>はストップ安。先週末に発表した第3四半期決算がネガティブインパクトにつながっている。累計営業利益は298億円で前年同期比14.5%減益、9-11月期は92億円で同18.4%減益となり、市場予想を30億円近く下振れている。香港や台湾の収益悪化、中国の伸び悩みなどが響く。通期予想は従来の453億円から378億円、一転して2ケタ減益に下方修正している。通期市場コンセンサスは440億円程度であったとみられる。
わかりやすくグラフで説明すると以下です。
まず、前年の同じ期間と比べて売上高はしっかり伸びています。
が、その他の利益が大きく下がっています。
これが原因で株価が大きく売られる結果となってしまいました。
良品計画の売上高は?
しっかり売上を更新しています。
キレイな伸びですね。
素晴らしいです。
良品計画のEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらもキレイな右肩上がり。
とってもGoodです。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
同じくこちらもとてもキレイな右肩上がり。
優等生の代表のような優良銘柄です。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近17.76%です。
しっかり10%を超えています。
多くの日本の企業が1ケタ台の低ROEに甘んじている中、この高ROEはものすごく優秀です。
経営がものすごく上手いという証左です。
売上高比率はこんな感じ
海外比率が4割近くあります。
以前、数年前にフランスのパリに観光に行った時に無印良品がドーンとあって結構賑わっていたのが印象に残っています。
流動比率は3.17倍。
こちらは1倍を超えているので全く問題ないです。
良品計画の今後をまとめると
売上、EPS、BPSいずれも素晴らしい伸びでした。
さらに高ROEなのもいいです。
PERもそこまで割高感は感じません。
全体的にかなりいい銘柄といえます。
数字から発してくる「良い銘柄だぜ、おれ。買ったほうがいいぜ」のようなものをヒシヒシと感じます。
今回の決算がわるいとはいえ、もともとのポテンシャルは素晴らしい銘柄です。
株価が大きく下げた今、個人的にもかなり買いたい銘柄です。
気になる方は四季報やIRなどで詳細をチェックしてみて下さい。