気になる日本株を分析・予測するコーナー。
ピックアップした銘柄が、長期投資の対象として魅力的かを探っていきます。
今回は永谷園ホールディングス【2899】の株価を分析。そして見通しを分析していきます。
永谷園ホールディングスとはどんな会社?
永谷園ホールディングスはお茶漬け、ふりかけ、お好み焼きなどの和風即席食品を製造および販売しています。
麻婆豆腐やパンケーキなどの中華風・和風即席食品の製造も行っています。
キャッチコピーは「味ひとすじ 永谷園」です。
お茶漬け、たまに無性に食べたくなりますよね。
そんな永谷園ホールディングス、現在の社員数は2,620人です。
現在の株価は?
現在の株価は1,612円前後です。
取引単位は1,000株なので(今どき珍しい。他の多くの日本株は100株単位で売買できます)、160万円程度で永谷園ホールディングスの株を所有することが可能です。
高い!高いですね!
日本株の中でもトップクラスに初期投資額が高いです。
これでは日本のサラリーマンが気軽に投資しようとは思えません。
永谷園ホールディングスのPER(株価収益率)は、現在21.09倍。
こちらは20倍前後なので、普通からちょっと割高のラインです。
「PERの高さは期待の高さ」ということでそこそこ期待が高い会社ということがわかります。
配当利回りは、0.96%です。
少ししかありませんね。
株主優待は、株式を1,000株以上株主を対象として永谷園ホールディングスグループ製品3,000円分をもらえます。
160万円で年間3,000円なので全然おいしくありません。
優待目的だけでの投資は避けたほうがいいですね。
詳細はこちらをご覧下さい。
過去の長期のチャート
1999年に山が来てその後は停滞していましたが、2012年から徐々に上昇しており現在高値圏です。
ちなみに上場来最安値は、1984年の468円です。
直近1年のチャートはこちら
2017年で上昇し、2018年は高値圏を推移、そして、直近9月にさらにもう一段大きく上昇しています。
業績がよほどいいのか期待されているのを窺わせるチャートですね。
ではさっそく売上やEPS、BPSを見ていきましょう。
永谷園ホールディングスの売上高は?
堅調な推移です。
比較的右肩上がりです。
いい感じですね。売上は1,000億円に届きそうです。
永谷園ホールディングスのEPS(1株当たりの利益)の推移です
こちらは谷となっています。
よくないですね。
BPS(1株あたり純資産)を見てみましょう
こちらは比較的キレイな右肩上がりです。
いいですね。
ROE(株主資本利益率)の推移はこちら
ROE(株主資本利益率)は直近5.18%です。
日本の他の多くの大企業と同じく10%を割る低ROEです。
やはり10%を超える銘柄でないと投資したいとは思いません。
残念です。
流動比率は1.48倍。
こちらは1倍を超えているので問題ありません。
永谷園ホールディングスの今後をまとめると
売上はとてもキレイな右肩上がりでよかったのですが、それ以外がイマイチパッとしません。
ROEも低いですし。
永谷園の商品は個人的に好きなのでがんばってもらいたいのですが、投資という観点からはそこまで応援できません。
ということで今回は見送りです。
ただ、そこまで悪くはないと銘柄です。
気になる方は四季報などで詳細をチェックしてみて下さい。